朝靄の海  鈴木千登世

南の魚座の批評会、懇親会のあった24日の夜は下関に泊まった。

運休中だった火の山ロープウェイが運行し始めたというニュースを見たこととななみさん紹介の壇ノ浦漁港の舟屋を訪れたいと思ったから。


数年ぶりの下関。ちょっと迷ったけれど、無事にホテル着。

翌朝は8時過ぎにチェックアウトして、まず壇ノ浦に向かう。


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電話ボックスの上に乗ってるのは……


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足下も……さすが下関



舟屋は関門橋の近くにあった。家の直ぐ下が海で、船が浮かんでいる懐かしい風景。潮の匂いが快い。子どもの頃遊びに行った祖父の家を思い出した。父方の祖父も曾祖父も漁師だった。


よく晴れた春の朝。大小さまざまな船が頻繁に行き交う。

遠くまで見渡せる海も良いけれど、靄が海上にたちこめておぼろに霞む海はまた別の詩情がある。


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壇ノ浦漁港から見た早鞆の瀬戸


赤間神宮まで歩いて戻り参拝を終えて火の山へ。火の山は文字通りかつて狼煙を焚いて都へ緊急を連絡した山。明治時代には砲台が置かれ、重要な軍事拠点ともなった場所。

山頂からは瀬戸内海、日本海が眼下に広がる。


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ロープウェイは昭和33年から運行されている。子どもの時に乗った記憶がかすかにあるけれど、父は仕事だったのだろうか、母と妹の姿が思ばかりが思い浮かぶ。


山頂の展望台から関門海峡を望む。対岸は門司、靄に霞む向こうは親しい人たちの住む福岡だ。昨日の集いを思いつつ目を凝らした。


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海峡の向かうに暮らすひと思へばふはりと鬢を吹き過ぎる風


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Commented by minaminouozafk at 2018-03-29 21:49
下関紀行、ありがとうございます。フクのデザインかわいい。これは踏めません。瀬戸内海と日本海が接するところ、要衝ですね。
ちとせさんに流れる漁師の血に親しみを感じます。Cz.
Commented by minaminouozafk at 2018-03-29 22:35
さすが下関、あちこちに河豚が出没しますね、可愛いです。ちとせさん、ちずりんは漁師の血をひく歌人、英子さんもです。高野さんが以前「農民出身の歌人と漁師出身の歌人は歌がちがうような気がする」と言われたのを思い出しました。もう少し突っ込んで聞いておけばよかった、残念です。A
Commented by minaminouozafk at 2018-03-29 23:36
ちーさまのお父上はたしかうちの実家あたりのご出身かと存じます。親近感。靄の向こうは親しい人たちの住む福岡…、とても嬉しいです。またお会いできますように。S.
Commented by minaminouozafk at 2018-03-29 23:51
日頃忙しいちーさまが、福岡、下関を楽しんでくれて良かった。
下関行きのバスも河豚のデザインが満載だった。
水軍系と語っていた父は、そういえば漁師の歌が少なくて寂しがってたなぁ。
もう一度訪ねたい土地のナビをありがとう。E.
Commented by minaminouozafk at 2018-03-30 00:22
瀬戸内海と日本海を眺めることが出来る山頂は下関ならではですね。海峡の向こうの街は近いようで遠いようなそんな感じがします。写真が美しいです。Y.
Commented by minaminouozafk at 2018-03-30 07:47
ようこそ下関に。ありがとうございます。そういえばマンホールはほとんどフグですね。小さな小さな舟屋ですが、わざわざ来ていただきとても嬉しいです。大好きな懐かしい景色です。桜のこの季節、ぼんやりした海峡は彼岸との境がすぐそこのような不思議な気がします。 N.
Commented by minaminouozafk at 2018-03-30 18:44
やっぱり下関はフクですね。(ちづさんさすが)幸せな気持ちで下関を巡りました。訪れたところもあったけれど、久しぶりなのでとても良かったです。朝靄の海は幻想的でした。水軍系(かっこいい)使いたいです。Cs
by minaminouozafk | 2018-03-29 06:51 | Comments(7)