2018年 03月 16日
思い出 大野英子
先週の土曜日、早苗さんが福津でライブを楽しんでいた日、
私はお隣宗像で歌会。
ちづりんが言っていた雌雄はどちらだろう?
いつもは実家から東郷の会場までJRを利用するが、お天気も良く宗像大社行きのバスを利用した。
国道沿いのバス停の脇の塀の隙間からノゲシなど雑草もずんずん伸びている。
この隙間の雑草を見ると父を思い出す。
まだ短歌を始めて間もない頃、隙間に生える健気さを詠んで、父から「こんな誰でも考えるような事を詠むな。くだらん。」とこっぴどく叱られたなあ。
今となっては良い思い出……
実家の雑草は目の敵のように抜いているが、道端の雑草はおおらかな気持ちで見ている。むしろ好き。
カラスノエンドウ、ハハコグサ、フラサバソウなど色んな草がコンクリートの僅かな隙に身を寄せるように育つ姿はいじらしく、人の手の入らない巧まざる自然のオブジェとなり、目を楽しませてくれる。
初めての場所でバスを降りて、もちろん迷子になりながら会場までゆるゆる歩いているとーー
恐るべし、宗像。
この日の歌会も父から受け継いだもの。
折々に皆さんが「展男先生が」と、やはり叱られた父の思い出を語って下さって、楽しい歌会。
とても可愛くて食べるのが可哀相になるような(でも、食べちゃいました)アニマルチョコをいただいた。
全てに感謝したくなるような春。
(草取りの時にお会いした隣のご主人は、花粉症のためにお庭でもマスクをしていて「春なんて嫌いだ~!」と叫んでおりましたが)それでも私は春が好き。
フランシェとサヴァチェの名前を冠したる帰化植物もおしあふへしあふ
ぐぐぐつと春のひかりを押しかへし土筆えへんと胸そらしをり