2018年 03月 10日
Made in China 栗山由利
この写真のものの正体をご存知の方はそう多くはないだろう。私も名前は知っていたが、実物を手にしたのは初めてだ。このまるで大きく開いた芍薬の花のような代物はじつは白きくらげで、中国語では「银耳」銀の耳と書く。
この银耳、一説には、かの楊貴妃が好んで食したという美肌効果に富んだ食品らしい。調べてみると、確かに保湿効果はコラーゲンやセラミドをぬいて断トツだとあった。中国ではこれまで栽培がむつかしく、高級食材として食事の最後にデザートとして供されていたそうだ。そのような貴重なものがなぜ我が家にあるかというと、夫クリクリのおかげなのである。中国人の友達が多い夫は時々このような珍しいものや、日本では手に入りにくい貴重なものをいただいてくる。一昨年、ブログにもあげた一匹まるごとの「アヒルジャーキー」もそうだ。かつて皇帝に献上されていた『大紅袍』という茶葉もいただいた。このお茶の原木から採取されたお茶は2002年の広州茶博覧会で茶葉20グラムに対して18万人民元(日本円にして約287万円)で落札されたとか。もちろん我が家がいただいたものはその接ぎ木や接ぎ木のそのまた接ぎ木と、何代も経たものではあったがそれでも中国でもなかなか飲む機会はないというお茶だったそうだ。確かに香りもよく、味もすっきりとしながらも深さを感じた(ような、気がする)。
彼女らは息子よりも若い年代だが、礼節に富んでいて少しお手伝いしただけなのにほんとうに良くしてくれる。Made in Chinaと聞くと手を出さない人もいるようだが、私たちを想い吟味してくれたものをありがたくいただいている。
折角の银耳なので、半分は夫より中国通の息子に渡し、ついでにパッケージの裏に書かれてある中国語を訳してもらった。
はろばろと海越えとどくMade in China は美味し想ひはやさし
明日のユリクリはお肌つやつやでしょうか~。
さて、デザートなのか、どうやって食べたのか興味津々!E.