春待ちの街  栗山由利

 今年は立春を過ぎたのに、まだまだ寒い日が続く福岡だ。先週の土曜日に、毎年行っている櫛田神社の節分祭に出かけた。先月の家内安全のお祓いに続いて今年二度目の訪問だ。二月に博多座で歌舞伎がかかっていれば、歌舞伎役者さんたちが一回は高いところから豆を撒いてくださる。今年は中村勘九郎丈、中村七之助丈、尾上松也丈のお三方が来られると聞いていたが、とてもその時間には間に合わず結局お昼過ぎになってしまった。ここ二十年ほど行っているので、運良くその豆まきに遭遇したことも何度かある。


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 博多座前でバスを降りて川端通り商店街を抜けるのだが、今年は土曜日だったこともあってか近年見たことがないような通りの混雑ぶりで、途中のラーメン屋、カレー屋には行列ができていて「満席」の表示の店もあった。


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 櫛田神社は三ヶ所に入り口があり、節分祭ではそこに大きな張りぼてのお多福さんが門となって登場する。その大きく開いた口をくぐると福が来ると言われている。去年の流行語の「インスタ映え」のせいもあってか、この前でポーズする人が多くて、それぞれの入り口ではこれもまた見たことがない長蛇の列が出来ていた。

 昨年の御札を返納して、福引付きのご祈願券を購入し拝殿で祝詞をあげていただいてから新しい御札とお祓いされた煎り大豆をいただく。そののち福引の列に並んで今年の運だめしをしたが、夫も私もお神酒のワンカップだったヽ(*´∀`)


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 それから三十分に一度の豆まきに参加するのだが、はっきり言ってとても寄り付けるものではない。まだ若い頃、その人の波の中で競って豆をつかもうとして人とぶつかり、メガネがずれてヒヤッとしたことがあった。豆まきというのは何故か本能的に頑張ってしまうのだ。今年は欲もなく後ろの方にいたのが功を奏したのか、一番最初に投げられる「福徳円満」と書かれた紅白のボールが手に入った。クリクリの働きだった。

 最後は「博多祝い唄」と「博多手一本」でしめて終了。寒い日だったが神社の中は春を待つ人たちの熱気があふれていた。


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(みんなみ)のおほぞらかけてやつてくる春を待ちゐる雀ふつくら


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Commented by minaminouozafk at 2018-02-10 20:58
節気節気で、きちんとお参りをなさるクリユリ家。素晴らしい。福徳円満、きっと舞い込みますよ。よき1年になりますように。
Commented by minaminouozafk at 2018-02-10 23:12
きっとご紹介があると思っていました、櫛田神社の節分祭。本能的に……、というの分かります!
「福徳円満」のボール、見たのはじめてです。貴重なものをありがとうございます。Cz.
Commented by minaminouozafk at 2018-02-11 08:40
お多福さんくぐりたい!豆まき(餅まきも)本能的に頑張ってしまうというところ同感です。「福徳円満」の素敵な年になりますね。春を呼ぶ神事のご紹介ありがとうございます。春の顔がすこーし見えた気がしました。Cs
Commented by minaminouozafk at 2018-02-11 08:56
季節の行事をただしく続けて行かれる栗山家にはきっと神様も微笑んでくださるでしょう、よい一年になりますように。A
Commented by minaminouozafk at 2018-02-11 09:01
春の暖かな気持ちになりました。ついつい豆まきは本気になって上ばかり見てしまいます。危ない危ない。福徳円満ほんとうに良い言葉、すてきな一年になりますように。 N.
by minaminouozafk | 2018-02-10 11:22 | Comments(5)