雪景色  鈴木千登世

今年の最強寒波が訪れ、平地でも雪の積もった先週。

私の住む山の近くも一面の雪景色。


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常緑樹の多いこのあたりでは雪は葉の上に積もるので、雪が降ると山全体が白く覆われる。



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雪の鳳翻山(ほうべんざん)




けれど落葉樹の山では、降る雪は木の上には積もらず山の地肌を白く覆うばかり。落葉した木々がほそほそと並んでいる山を遠くから眺めると、うぶ毛の生えているようにけぶって見える。


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去年訪れた長野県で。遠くに北(?)アルプスが見える


落葉樹ばかりの山はこのあたりでは見かけない。だから長野で、北海道で、けぶるような雪の山を見たときには、美しさに惹かれながらも異郷にいることをしみじみと感じた。



異郷といえば、去年は公私にわたって旅をすることが多かった。

南と北では山の表情が違う。緑の濃いこちらの山々に比べて、北上するに従って木々の種が変わりどんどん山が繊細になっていくようだった。夕暮れも早い。3時を回ると太陽からしだいに力が失せ一気に夕暮れになるよう。旅が好きなのは変わらないのに、年を取ったからなのだろう、見るもの見るものに心躍りながらも身体の芯がどこかひんやりして、旅を終えて新山口駅で眉の濃い南の顔と出会い、山口弁のイントネーションの中に混じるたび、ああ戻ったと安堵するようになった。



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身を寄せて巣穴に眠るものの上に雪降り沈み雪降り積もる


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Commented by minaminouozafk at 2018-01-18 19:07
北の方に縁のない私は雪山の違いを初めて知りました。「うぶ毛のようにけぶる」千登世さんの観察眼、さすがです。
さて、鳳翻山手前のおむすびのような、ぼた山のような、ツインズ気になる~。E.
Commented by minaminouozafk at 2018-01-18 23:37
いろんな雪山の表情を見分けられる千登世さんの眼が素晴らしいです。私はドッカリと降る雪が好きです。醜い物も隠してくれるようで。現実的ですね。。(〃_ _)σ∥Y.
Commented by minaminouozafk at 2018-01-19 00:09
一面の雪景色。ほんとに先週は大変でした。盆地の山口はなおさらだったのですね。常緑樹の葉に積もる雪の量感、なるほどです。眉の濃い南の顔。これもなるほどです。S.
Commented by minaminouozafk at 2018-01-19 08:57
常緑樹と落葉樹では雪の積もりかたが違うのですね。ブナか白樺でしょうか。まっすぐな幹そして枝に積もった雪、とても美しいです。たしかに新山口に降りたつとホッとします。 N.
Commented by minaminouozafk at 2018-01-19 09:51
木の種類によって山に降った雪の表情がちがうとは、なんて細やかなちー様の感性と観察眼でしょう。眉の濃い南の顔の九州人の一人として、旅から帰って来た時の安堵感にも共感します。A
Commented by minaminouozafk at 2018-01-19 20:12
鳳翻山の手前の山に気づいてくださって、英子さんありがとう。あの二つは兄弟山と書いて「おとどいやま」と呼んでる山です。確か公園があって、こどもが小さい頃に行ったことがあります。
昔は思いもしなかったのですが、つくづく南の顔です。こちらの駅に降り立つと「帰ってきたなぁ」としみじみします。Cs
Commented by minaminouozafk at 2018-01-20 20:40
枝の上に積もる雪、葉の上に積もる雪。樹にとっての負担はどちらが大きいのでしょうね。そんなことが気になりました。しっとり読みました。Cz.
by minaminouozafk | 2018-01-18 06:15 | Comments(7)