BOOKUOKA2017染野太朗×内山晶太  藤野早苗

1111日土曜日、BOOKUOKA2017 書肆侃侃房参加イベント〈短歌読みます〉内山晶太×染野太朗@蔦屋書店・ROPPONMATSU421―にお邪魔しました。



染野太朗さん、このところ当ブログ出現率高し。

染野さんが福岡にいらしてくださったことで、福岡の短歌環境がグッと上向いてきた感じ。その上、この日は対談のお相手が内山晶太さん。これは万難を排して行かなければ!(ここのところ咳喘息で、横隔膜近辺の筋肉が割れるくらい立派に育ったのですが、あまりに激しい咳でギックリ横隔膜?になってしまい日常生活もしんどいのです。)



会場の蔦屋書店は、福岡市中央区六本松、九州大学跡地にできた新たな福岡のランドマークROPPONMATSU421の2階。GINZA SIXにある店舗と同じ雰囲気で、本屋さんというより、情報発信地という感じ。本屋受難の時代、信じられない数の人々がコーヒーを飲みながら読書を楽しんでいました。



16時。

対談スタートです。蔦屋書店内にあるアートスペース(オシャレ過ぎませんか、短歌ですよ…とは染野さんの迷言 笑)。書肆侃侃房さんスタッフの方々が手際よく準備をしてくださった席はもう満席。立ち見の人も。短歌関連イベントでは珍しい状況です。来場者について染野さんは「老若男女…、幅広い年齢層で…」とおっしゃっていたけれど、実は「若」がいること、奇跡ですから。染野・内山人気、推して知るべし。



対談のテーマは、短歌の読みについて。

ある程度長く短歌に関わっていると、短歌作品の読みのコードが身についてきて、実は31音を読むにはかなり不自然な負荷をかけていることに気づかなくなります。今回はそのあたりのお話。



・その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな  与謝野晶子


教科書に必ず載っている晶子の代表歌。短歌といえばこれ的に定番扱いの1首ですが、有名なこの歌にしても、初見で意味のわかる人はそういないのではないか…。「その子」って誰?「ながるる」って何が?ああ、もうわかんない、短歌めんどくさい…ってなって当然ですよね。でも短歌を一緒に読んでくれる人がいたら?伴走するように、ともに鑑賞してくれる人がいたら?短歌の裾野を広げるにはこんな方法もあるのではないか、という提案をお二方はしてくださったのでした。



短歌は「読む」より「詠む」の方に重心がかかりがち。でも短歌作品にある省略の部分をいかに読むかに歌人としての力量と個性が光る…との言葉に短歌という文芸の自由さを再認識したのでした。



あっという間の90分。

染野さん、内山さん、ありがとうございました。もっと頻繁にこんな機会があればいいのになあと思いつつ、イタリア料理店で夕食をとって帰途に着きました。


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これの身は待つのみならずジェノベーゼソースの中の白い松の実



むらきもの満ちゆくほどに現るる余白はディナーディッシュの内に




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Commented by minaminouozafk at 2017-11-14 19:08
何だか短歌の未来も、明るくなるようなイベント、行きたかった。(オシャレ過ぎませんか・・・)染野さんらしいお言葉。
「伴走するような鑑賞」をしてくださると言う染野さんに期待しましょう。〈読み手の力量と個性〉楽しいけれど、難しい問題です。E.
Commented by minaminouozafk at 2017-11-14 22:07
またまた貴重なご報告、ありがとうございます。楽しいですね、こういうの。
力量……。たしかに、歌を読むときは、歌に読まれている気がしますもの~。ぎっくり横隔膜、お気をつけくださいませね。Cz.
Commented by minaminouozafk at 2017-11-15 01:23
「短歌作品にある省略の部分をいかに読むか」…確かに優れた歌人は読み巧者ですね。大会などで評を聞くたびにはっとすることしばしばです。お二人の対談に素敵な時間をすごされたことでしょう。お体くれぐれもお大事に!Cs
Commented by minaminouozafk at 2017-11-15 08:13
短歌が「大会」とか「講演会」とかでなく、イベントとして開催され、しかもオシャレな会場で。福岡は元気って思いました。省略の部分を読むには、読み手の素養が求められますね。ひたすらに勉強です。Y.
Commented by minaminouozafk at 2017-11-15 08:48
福岡の元気さ良いですね。蔦屋の新しいお店も行ってみたいです。短歌がイベントとしてあって若い人も多くて嬉しいです。省略の部分、難しいです。ギックリ横隔膜、はやく良くなますようにお大事になさってください。N.
Commented by minaminouozafk at 2017-11-15 12:16
短歌作品を読む伴走者、高野さんから読書会をするように勧められたことを思い出します。短歌のイベントに人が集まり、短歌の読みについて興味をもつ人が増えたら、詠む人も増えて、ってなるといいですね。A
Commented by minaminouozafk at 2017-11-15 16:52
大会でも講演でもない、イベント。こんなカジュアルで敷居が低いけど充実した催しっていいですよね。また、チームで参加いたしましょう。S.
by minaminouozafk | 2017-11-14 00:58 | Comments(7)