2017年 11月 03日
第47回北原白秋顕彰短歌大会 大野英子
先ずは、この大会の選者でもある、小島ゆかりさんが紫綬褒章をご受賞されました。
おめでとうございます!
コスモス会員として本当に喜ばしいことです。
白秋先生の命日である昨日、北原白秋顕彰短歌大会は開催されました。
平日ですが、毎年この日は休みを取っています。魚座のメンバーも五名が参加しました。
柳川駅から川沿いの道に入るといきなり歓迎気分。
夜にはイベントが行われる水上ステージも今は静か。
小さな水門に滑るように入ってゆくどんこ舟。ああ、柳川だ~。
会場のあめんぼセンター前広場。木々も秋らしく色づいて来ています。
今年の講師である伊藤一彦先生も、講演時にねぎらいのお言葉をかけられていました。
今年の演題は「短歌のこころ」
伊藤一彦先生は、本年度の西日本文化賞社会文化部門を受賞され、本日、福岡市内で受賞式です。
おめでたいことばかりです。
先ずは20年続く「老いて歌おう」から受賞作を数首紹介され、ありのままの姿を詠った中に立ちあがるユーモアが歌の原点なのでは、と述べ、現代の若い人は、何を詠いたいのかストレートに表現せず、ある作風が流行のようなっている。同年代のみに受ければよいような姿勢が見えることを危惧されていた。
さて、本題では、現代歌人数人の最近の作品を紹介してくださった。その中で高野さんの作品を「短歌往来5月号」から3首。
高野さんのお人柄同様飾らない、ユーモアのある歌と共に、白秋の世界を受け継いだ美的感覚に通じる優れた作品として〈水面のひかりの膜よあめんぼのあなうらが踏む六点の銀〉を挙げられ、特に「六点の銀」は高野さんの技術力でなければ詠めない。と、この大会に相応しいお話が印象的でした。
そして、最後には自分自身の歌を詠み続けることにより、歌に特色は出て来る。評判の歌に囚われず、続けることが大切です。と締め括られました。
各選者の天賞を紹介します。
伊藤一彦選
我の名が父の思いし人の名と母よりきけば母の愛おし 宮崎 今村蕙子さん
小島ゆかり選
南風ごおんごおんと堰渡るしばし仰ぎて聴く我と犬 柳川 浦 純子さん
高野公彦選
娘の家に目覚むるあした廊下ゆくちさきあしおと大き足音 長崎 黒田邦子さん
みなさん、おめでとうございました。
最後は恒例の南の魚座包囲網による1枚。
伊藤一彦先生、ありがとうございました。
大会の帰り道、わが家に近い中洲の空に浮かぶ1日遅れの月。
秋風がさざなみを生む掘割のおもてをゆるりゆくどんこ舟
はくしうの月が夜闇を照らすころ湧きゐるならん水上パレード
伊藤さん、西日本文化賞お目出度うございます。ご講演ありがとうございました。
天賞のみなさま、お目出度うございます。昨日はおめでたいことが重なりました。
英子さん、レポートありがとうございます。よい会でしたね。お天気にも恵まれました。来年は、金曜日~。Cz.
来年は金曜日なのですね、私はOKですが、早苗さん、どうする~?
先ずは、伊藤さんの西日本文化賞祝賀会のご報告を楽しみにしています。E.
また、ゆかりさんが、昆虫に足の裏はない!と強く批評されのが印象的でした。
高野さんにも是非、伊藤さんのコメントをお伝えくださいね。E.