2017年 10月 18日
COCOON第9回批評会 有川知津子
10月8日(日)、「COCOON」第5号の批評会があった。
雑誌の刊行まで約1年の準備期間があり、通算すれば9回目の批評会となる。
5号から表紙が変わった。
4号までは蝶の輪だった。3時方向のピースの色は毎号変わる。これは3号。
実は、COCOONには悩みがあった。批評の時間が足りないという悩み。
そこで、今回は、批評会を11時~17時に設定。
従来のランチ会(お店を予約しての昼食会)をなくして、昼食は各自持参。
きりのよいところで、お昼をとる、というスタイルでやってみた。
ナントナクよさそうなことは、取り敢えずナントナクやってみる。
このナントナクな雰囲気、いいなあと思う。
(いやもちろん、実際は、しかるべき人がしかるべく動いているのである)
これによって、批評の時間が拡大したことは言うまでもない。
全作品批評終了後に疑問点問題点を交換し合う時間もとれた。とてもよかった。
余裕のあるところに、深い充足感、思考の余韻は生まれるようだ。
これまでは、「ああっ、もう時間~ 撤収!」という感じだったのである。
(時間内に原状回復し退室しないと、会場費が加算される……)
さて、質疑の時間であがったことを一つ。
○過去の出来事と現在の出来事が一作品中に組み合わされている場合の問題。
一連の中に、過去の出来事が回想されている場合、過去回想の助動詞が使われていると
問題なくそれと分かる。ところが、その次に現在形の作品がでてくると、それが現在の
ことなのか、過去のことなのか分からないことがある。その後に、回想とも取れる作品
が置かれているとなおさらで、内容からも判別しがたい場合は、ややこしい。
(こんな感じでよかったかしら)
もしかすると、じーっと読めば分かるのかも知れないが、
さらりと読んで分かるように(違和感なく流れるように)作りたいのだ!
そんなこんなを突き詰めていると、ああ、もう5時~
こうして、日曜の6時間はたちまち過ぎ去っていった。
この日の司会は、岩﨑佑太さん(前半)と水上芙季さん(後半)。
まとめの評は、いつものように小島ゆかりさん、大松達知さん。
会場の予約は、これもいつものように柴田佳美さん。
見えるところでも見えないところでも多くの手がCOCOONを支えている。
以下、お昼休みの様子をすこし。
当日はいいお天気だった。
東京の秋の日差しが頰にくる駐機場なる飛行機のなか
お昼ご飯は棧橋方式ですね。全体的なコミュニケーションも取れるし、良いですよね。「さらりと読んで分かるように」本当に大切です。
作者にとっては批評会に出るからこその気付きだと思います。いつも報告ありがとう!