2017年 04月 05日
じゃりじゃり 有川知津子
「じゃりじゃり」。
これはジャリおじさん用語で、「こんにちは」の意味です。
ジャリおじさんは、
『ジャリおじさん』(絵と文:大竹伸朗、福音館書店)という絵本の主人公。
この「じゃり」という言葉は、「こんにちは」以外にも、「もう へとへとじゃり」とか、
「そろそろ ごはんの じかんじゃり」とかいうふうに、文末表現にも使われます。
さて。
ジャリおじさんはいつも海を見て暮らしていました。
ところがある日、うしろをふり向くと黄色い道が続いていることに気づきます。
この黄色い道はいったいどこへ――。
こうしてジャリおじさんの旅は始まります。
「じゃりじゃり」。
ジャリおじさんは、会う人会う人に、黄色い道がどこに続いているのか尋ねます。
けれども誰も知りません。
夜になりました。
夜の闇の中でジャリおじさんは不思議な出会いをします。
誰と(何と)出会ったとおもいますか?
そうなのです!
ジャリおじさんはジャリおじさんと出会ったのです。
その部分を3行だけ引用します。
ドーン。「イテテテ」
「あらあら あなたは ジャリおじさん」
「そういう あなたも ジャリおじさん」
もちろん、ジャリおじさんはジャリおじさんに尋ねます。
「このみちは どこへ いくのじゃり?」
尋ねられたジャリおじさんは、この道をずっと行くと、
「あおい おおきな かみさま」がいることを教えてくれます。
ジャリおじさんの黄色い道は、青い大きな神さまに続いていたのです。
わだつみの青くおほきな胸のなか飛び込んだ夏よつばさひろげて
道草写真じゃり。バラ科ふたつ。撮影日きのう。
素敵なお話ありがとーE.
たのしいお話をありがとうじゃり! A
はい、勇気をもって歩いていきましょう。私も。
この絵本と出会ってまだ間がないのに、(出ては困る場面で)思わずじゃりっ、と……Cz.