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和裁教室 藤野早苗

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和裁を始めた。

祖母の着物は糸力が抜けているものが多いし、いただいたお品はとても上等なものばかりなだけに裄丈、身丈が合わないのが残念でならない。洗い張りの上、仕立て変えをしたいものもある。

しかし、着物のお直しは高い。そして、取り扱い所も少ない。時間もかかる。ええい、そんなことなら、もうっ…ということで、思い切って和裁教室に通うことにしたのである。

今縫っているのは半襦袢。晒し木綿から仕立てる。あとは襟をくけて、両袖を付ければ完成。ここまで2カ月。週一だから仕方ない。生来不器用な私がよく頑張った。自分を褒めてあげたい。

着物には型紙がない。反物に鯨尺を当ててヘラ印をつけ、裁断する。直線で裁つため生地に無駄が出ない。

今でこそ反物は高速織機で量産されるようになったが、そもそもは家内制手工業。麻は苧麻から、絹は蚕から、まず績んで、紡いで、括って、染めて、架けて、織って、そしてようやく反物になる。その莫大な手間のかかった生地を切り刻むなどもってのほかであったろう。裁つ回数は最小限に、細い糸と針で布地にかける負担はできるだけ小さく…。糸を抜いたら、またもとの生地に過不足なく戻るように…。着物のデザインは究極のエコスタイルだ。

数ヶ月単位の流行りにはもう疲れた。身体にも切れが無くなった。着物はそんな私の救世主。百年前の1着を自分の身体に沿わせながら着付けてゆく。自分が過ごしやすいように着ればいい。

自分の気に入った布帛に身を包む日のために、一針一針、今は半襦袢の襟をくけている。


さらさらにいとほしき身とみづからを労ひながら縫ふ半襦袢       
                           藤野早苗




Commented by minaminouozafk at 2016-09-29 17:13
猫ちゃんのカメラ目線、素敵!!しっかり、見張ってるよ~って感じ。
和装生活も、いよいよ本格的ですね。コテのようなアイロン懐かしい。母も使ってました・・・E.
Commented by minaminouozafk at 2016-09-29 19:38
猫はこまごましたお道具類が大好き。あんな感じで興味深げに見ています。何にも考えずに手を動かすのって楽しいですね。S.
Commented by minaminouozafk at 2016-09-29 20:04
くけるくけるくける、すごい! 早苗さんの周りでは、くける、が当たり前のことのように呼吸しています。がんばれ、くける! ――くける人がいる限りはだいじょうぶ、ですね。と、見張り顔の猫にゃんも言っております。C.
Commented by minaminouozafk at 2016-09-29 20:25
くけるって、和裁独特の縫い方なんですね。日本の技術、恐るべし。S.
Commented by minaminouozafk at 2016-09-30 09:34
衣食住の衣を「買う」ではなく「作る」は今の忙しい時代にはとても豊かで贅沢な気がします、早苗さんらしい贅ですね、素敵。A
by minaminouozafk | 2016-09-29 10:42 | Comments(5)