10日以上続く炎天。


不要の外出はひかえているが、いつもの買い物ついでの忌宮神社。学校も早く終わったのだろう。

小学生が宿禰の銀杏の陰に座り込んでいる。やっぱり日陰だよね。少しでも陽射しを避けようと木々の影を歩きつつ大きな銀杏の木を見上げると葡萄のような可愛い白い実がたくさん。



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たしか昨年の9月のはじめに薄黄色の銀杏をみつけて驚いた。それより1ヶ月以上早い。色づく前の白い実。こんなに暑いのになんだかエネルギーに満ちている。きれいな扇形の葉っぱをためらうことなく青空に広げている。木陰でちょっと充電させてもらう。


そういえば、暑くなる前の6月の散歩の途中にたくさんの切れ込みが入ったアゲハチョウのような葉っぱの銀杏があった。まだ2メートルほどの幼木。よくみるとどの葉っぱにも多くの切り込みがあって扇形とはほど遠い。なにか化学物質による奇形だろうかと思って写真を撮っていた。



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不思議に思いちょっと調べてみた。


まず銀杏の葉っぱの形。どうして普通の楕円の形ではないのか。たぶん扇形は銀杏だけ。イチョウは細胞が新たに作られる領域が葉っぱの先端にあるらしい。ふつうの葉っぱは根本にある。だから先端の広い扇形になるらしい。ううぅん解かったような・・・


切れ込みの全く無い扇形は全縁葉。切れ込み1つのズボン型は2片葉。たくさんは多片葉。

幼木、ひこばえ、剪定後に伸びた枝は多片葉が多いようだ。

イチョウは雄雌の別があるがこれは関係ないようだ。

イチョウはイチョウ目イチョウ科イチョウ属の一族一種の植物で仲間はいない。

中生代の化石にも見られるように昔から独自の進化をしてきたのだろう。

化石の銀杏の葉っぱはたくさんの切れ込みがある多片葉。ダーウィンが生きている化石といったイチョウ。

ギザギザの多片葉から扇形の全片葉へは進化なのだろうか。



いわゆる古い大木の銀杏の葉っぱはきれいな扇形。



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まだまだ発展途上の幼木やひこばえには切れ込みがたくさんある多片葉が多い。



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いろいろと形を変えられる可能性があるのだろう。生まれたてはご先祖返りの形でゆっくりと大成していくのかも知れない。

たっぷりと白い銀杏を実らせている宿禰のイチョウの切れ込みのないきれいな扇形に納得。

まだまだこれからのアゲハチョウのようなギザギザ葉っぱの幼木も応援したくなった。




銀杏でいうとそろそろ切れ込みがなくなってくる齢だろうか。ふと自分の手をながめている。



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切れ込みがなくなり()しき扇形 公孫樹は葉っぱで齢がわかる







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# by minaminouozafk | 2018-07-23 07:25 | Comments(0)

カノコユリ 大西晶子 

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         カノコユリ(宗像固有種)


わたしの住む宗像市の市の花はカノコユリだ。以前のことになるが市が「カノコユリを育てよう」というキャンペーンをして希望者に球根を配布したことがあった。そのときにもらった球根から育ったカノコユリは庭の土に合ったらしく、いまも毎年花を咲かせている。



 先日、毎月の市報が配られた時にカノコユリの鑑賞会のチラシが入っていた。市内だし花色の変異が見られるというので行って見た。



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カノコユリ研究会の方達が会場の公園で花を並べ、展示をされている。お話を伺うと、「DNA鑑定の結果、宗像の固有種は市内で咲くカノコユリの2割ばかりなので、もっと固有種を広めたい」と言われた。
 ユリの繁殖には球根の百合根を植える方法と、種を育てる方法があるとのこと。種は発芽して4年ほど経つと花を咲かせるようになるそうで、来訪者全員に2年物の鉢を配って下さる。



   
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        研究会の方達が世話をされているカノコユリ



これまでわが家の庭のカノコユリは市が配布したのだから当然宗像の固有種だとばかり信じていたのだけど、実は甑島産のものであること、もう何年前に配布されたのかを忘れていたが、2003年に玄界町が宗像市と合併した記念の行事だったことも分かった。



さらにカノコユリの白花のものを初めて見た。カサブランカが甑島のカノコユリを元に改良された花だということは知っていたが、並べて見ると大きさこそ違うが良く似ていて清楚だ。

さて、頂いた発芽から2年の育苗ポットのカノコユリ、2年後には何色の花を咲かせてくれるのだろう。おそらく赤い花だろうと思うけど、違う色目ならなお嬉しい。


 
   宗像の固有種でなきカノコユリ遠き島より来て庭に咲く 





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# by minaminouozafk | 2018-07-22 09:08 | Comments(5)

 今年の梅雨明けは例年になく早かった。いつもなら、ここ博多では夏の祭り「博多祇園山笠」の追い山が終わる715日が目安になっていた。日常でも「追い山もおわったけん、そろそろ梅雨も明けようね。」などという会話がいろんなところで聞かれた。


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 その15日、勢い水も完全に乾ききっていよいよ夏本番という日に、用があって博多駅の阪急百貨店に出かけた。エスカレーターで8階について、目的の場所を目指して歩いていると私の目があるものに釘付けになった。なんと、追い山は終わったばかりだというのに、締め込み、水法被姿の猫たちが勇壮な山を舁いているではないか。三毛がおり、トラ猫がおり、うちのいねちゃんのような白黒猫もいる。『一番山笠 猫流』とあり、人数は少ないが台上りも見送りもいる。法被の背には大きな「ね」の一文字。標題は「招福猫」。

 前を見据える猫たちの眼光は鋭く、「5秒前、4、3、2‥‥やぁーーッ」と飛び出していきそうな緊張感も伝わってくる。


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 この作品を作成したのは『羊毛フェルト工房 うさぎ屋』というところで、ほかにも犬山、猿山があったが、力の入りようは猫山がダントツだった。期間限定で開かれていたショップで、他にも単体の人形や猫の顔やお尻のブローチなどが販売されていて、ワークショップも開かれていた。もちろんこの猫の舁き山にも値段がつけられていて、その金額を確認したのちに購入はあきらめた。しばらくの間、飲まず食わずが出来るなら買えたかもしれない()


 ネズミがまく勢い水も爽やかな水色。でも、猫さんたちは勢い水は苦手に違いない、いや水でも何でもまかせとけ!という気概のある男衆猫しか山に参加できないのかもしれない。


 猫さんたち、お疲れさま。あとは木陰の涼しいところでゆっくりとしてくださいね。



   辻道を舁き山が走りわざわひをはらひて街は夏ど真ん中


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# by minaminouozafk | 2018-07-21 08:00 | Comments(5)

先週の日曜日。
今月の墓参りは、一人のんびりバスで出掛けた。

触ると火傷しそうな墓石を清め、お参りを済ませて散歩がてら園内散策。
フェンスに囲まれる特別な一画は、なんとペットと一緒に入れるお墓。
季節には薔薇の花で囲まれるよう。

人間のお墓には、ペットは一緒には入れなかったはず。
でも、よくよく考えると、昔、お墓は寺院にあり仏教の六道界では人間と動物の世界は違うとの考えから来ていたのだろう。無宗教の霊園ならありかも。

蓮華広場なる場所には釈迦三尊像があり、傍には長生き地蔵尊、これはぴんぴん元気に長生き、逝くときはころっと大往生を願うピンコロお地蔵様。
とっても優しげな表情に、長生きはさておき、ころりをお願いする。

そして目を引く新しい一画には
わが家の墓もモダンなほうだと思っていたが、ステンドグラスの墓が誕生していた。

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厳かな上に立ったままお参りができる。

少しくだけて数々の花の図柄が並ぶ。

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ここまでくると、小洒落たパウダールームの様相。
時代は刻々と変化している。

まだまだ楽しそうな場所が(墓地なのに)あったが、連日の酷暑。
送迎バスも1時間に一本なので、日射病にならない程度で退散。

最後に博多の街を見渡せるフェンスに近寄ると……

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一本の細い幹からフェンス沿いに長~く枝葉を伸ばす低木が。
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花梨や木瓜に似た固い実が成っているが葉っぱが違う。
どなたかご存じありませんか?

       あおぞらと博多の街を見て育つ固い実青い実あなたはだあれ


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# by minaminouozafk | 2018-07-20 07:16 | Comments(7)

猿  鈴木千登世

連日の暑さ。
この時期ならではのかんかん照りの下を、夏休みに入る解放感と一緒に机の中の道具を抱えて帰った小学生の頃を思い出す。けれど、ここ数年の体温を超えるような暑さはやはりレベルが違うよう。


暑さの前の曇り日のこと。

裏庭の緑の中にうす茶色のものが見え、ゆっくりと視界を横切った。

猿だとわかるまで数秒。

裏庭には家人の畑があって、プチトマトが色づき茄子の実も太り始めていた。現れた猿はトマトの赤い実だけを食べ、こちらの視線にも慌てることなくゆうゆうと藪の中へ去っていった。

畑へ行くと、不味かったのか枝豆や茄子はちょっと囓っただけて地面に捨てられていた。ししとうやピーマンには手を付けていない。苦いものは苦手のようだ。


翌日はお隣の畑に現れて、夏に訪れるお孫さんの為に作っていたスイカやメロンを小さなものひとつだけ残し、みんな取っていったという。その場で食べないで抱えて持って行ったようだと嘆かれていた。

実は猿が現れたのは初めてではない。2,3年前にも現れてやはりトマトを食べていった。その後もう一度姿を見たが、それきりだったのではぐれ猿だったのだろうかと話していた。



山の動物たちが里に現れるようになった。山が荒れて境界が近くなったことや、畑の作物の美味しい味を知ったからという。農作物の被害も大きく歌会でも農家の方の嘆きを聞く。有効な解決策はなかなか見いだせないという。

動物園で見る猿は可愛かった。けれど、野生の猿はそうはいかない。

ささやかな畑でも収穫を取られてしまうと落胆は大きい。

これ限りであって欲しいと願う日々である。


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きゅうりの花



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また実りはじめた



境界を越えて害なす猿の背の光沢(つや)なく乾くそのけむくじやら



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# by minaminouozafk | 2018-07-19 06:04 | Comments(7)

7月8日(日)、

「COCOON」第8号の批評会=COCOON第12回批評会があった。


前日までに、折からの大雨の影響で道路や線路が冠水した地区の友人たちから、

出席できない旨の連絡がCOCOONのメーリングリストに届けられていた。


福岡空港は、他の都市に比べて市街地に近いところに位置する。

うちから空港まではというと、いつもより車が多いくらいのもので、特段の規制もなく、

無事、梅雨空の福岡を出発することができた。


東京は晴れ。すでに梅雨は明けている。ひかりが眩しかった。


来られない誰彼を思い会場へ向かう。

みんな、それぞれの立場でいろんな事情をかかえて日々を過ごしている

出席したくても、それが叶わない状況はいくらでもある。


今回のように交通手段が確保できないこともある。

配偶者との駆引きがあったりする場合もあるだろう。

突然子供が熱を出したりするともうどうしようもない。


これに関連して、今日はCOCOONの創刊時から慣例を一つご紹介しよう。

「欠席者へのメーリングリストでの一首選」。

これは、欠席した人は、みんなから一首選んでもらえるというもの。


批評会後、出席者は、欠席した人の作品の中から一首を選んで伝える。

この一首選でしばらくメーリングリストはにぎわうーー、

批評会のちょっとした余韻のようでもある。(いいでしょ)


ところで、今回、二人の見学者があった。

一人はコスモス会員の方。

もう一人は、お母さんの勇姿を観にいらした輪郭のくっきりしたお嬢さんである。


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今回のマスクは、水上芙季さん作。うれし。


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翌9日、九州北部地方の梅雨明けが告げられた。


 梅雨明けたり向日葵の葉の破れより大蟻ひとつこちらへ出でて




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# by minaminouozafk | 2018-07-18 07:46 | Comments(8)

1979年5月1日(火)。この日、九電体育館でQueenのコンサートが開催された。私は17歳。どうしても行きたいのだと両親に訴えたが、あえなく却下。悲しい思い出である。

憧れてやまなかったこのコンサート、その現場にいた人物の存在を知ったのは昨日のことだ。


FB(フェイスブック)にアップされていたこの記事。


外タレ・ロック フォークコンサートの殿堂

九電記念体育館

ueen Tour 1979/05/01

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ご丁寧にその時のチケットの画像付き。いいなあ、こんなの持ってたら宝物だよねー。誰、これ?って……、


ええええー、、、夫でしたあーっ!!!


いやいや、結婚22年、ほんとに全く初耳ですよ。私がQueen好きなの知ってるよね、たしか九電記念体育館のこのコンサートに行きたかった話したことあるよね。なんでその時言わなかった?不思議だわあー、ほんとに……、どういうことなんだろう、一体……、とまあ一瞬、脳内飽和状態になってしまったのだった。


でも、こういうことって実はこれまでも結構あった。あまり大勢に影響がなかったので問題にしなかったが、連れ合いのアップした記事を読んで、「ああ、なるほど、あれはそういうことだったのか」と納得したり、「あ、今、ここでそんな仕事をしているのか」と了解したり、とFBで初めて知ったという情報は珍しくないのである。生活の時間帯がまるきり違うわれわれは辛うじて夕食時に顔を合わせて話す程度。そこで話さなかったことは情報として共有できない。それで別段困ることはないのだが、いざFBを眺めてみると未知の情報が多すぎて驚くばかり。


それは多分逆の場合もあるだろう。私がアップした記事によってわかったこと(過去の出来事のあれこれとか)も少なからずあるはずだ。FBにアップする記事は、不特定多数の読んで下さる方々に向けて発信することを念頭において書く。そうすると記事は必然的にニュートラルに、穏やかになる。ガチ話で険悪になるリスクを回避できるのはありがたい。

SNSとはSocial Networking Service。夫婦はSocialの最小単位であると気づく今日この頃。



内向きの不足はあれど外向きには二人三脚 夫婦はチーム



*2019年(平成31年…元号は変わっているかもしれませんが)、九電記念体育館の取り壊し決定。1964年、東京オリンピックの年に開館以来、55年の歴史を閉じることになりました。さびしいことです。


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今年、11月9日、映画「ボヘミアンラプソディ」公開。
こちらは楽しみすぎる。



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# by minaminouozafk | 2018-07-17 01:55 | Comments(7)