カテゴリ:歌会・大会覚書( 25 )


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11月19日の日曜日、山口市民館小ホールで「山口県総合芸術文化祭2017 短歌大会」が開催された。今年は山口市の引き受けということでコスモス支部長の山本さんが中心となって準備が進められた。何度かの打ち合わせ会議、審査会、当日の準備と慌ただしい日々。山本さんや事務局の瀬戸内さんたちは裏方のさらに細々とした作業も重ねられていた。そして、いよいよ当日。


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10時からの開会を前に準備万端の受付の皆さん



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開会式。主催者の歌人協会会長の長尾健彦氏の挨拶と来賓のご祝辞。



続いて、10時30分から池田はるみ氏の講演。前夜は池田さんを囲んで和やかな懇親会が開かれた。初めてお会いした池田さんはふっくらと包み込むような話し方をされる、お傍にいるとほっとするような方だった。あたたかなユーモアと哲学をあわせ持つ素敵な方で、ますます講演が楽しみとなった。

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テーマは「日常の歌」…暮らしとは面白いものではないか。切り取り方によって人それぞれの個性的なものが出てくる。というところから、近年発表された歌人の作品17首の鑑賞を通して「日常の歌」が読み手に及ぼすものに言及された。


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心に残ったことを少しご紹介。

・一番大事なことは場面を描くこと。場面がきちんと描けるとその人の個性が現れる。

・(日常の歌は)それぞれの人が自分の人生の中で得た一瞬が歌われる。(読んだ人はそれぞれ違うことを体験している)その一瞬の「場面」を描くことによって読み手の頭の中にその人のだけの場面を想像させることができる。再構築した場面はその人だけの感動となって響きかえる。

・他人の歌を自分の空間に組み立て直して同じように思った人がいるとのだと思うことは友だちを多く得たような親密さを感じさせてくれる。

・一人ではない、一緒に生きてきた、という寂しくない心をみんなに提供してくれるものが日常の歌。



一首に寄り添うような丁寧な解説で作品の世界を広げてくださる鑑賞と歌を詠み、読むことへの励ましとなる言葉にじんわりするとともに日常のささやかな場面を読んでみたいと意欲が喚起される講演だった。



講演の後は児童・生徒の部の表彰式。

1520首の応募があった中には出前講座として短歌の授業が行われた学校も。自分の言葉で感動が語られ、場面の立ち上がるみずみずしい歌に準備の時から皆さん感動しきりだった。校種別の1位作品を紹介すると


高校の部1位 山口県知事賞

東京に行きたいことを告げたときさみしげな目で父が見つめる           吉村真唯


中学校の部1位 山口県議会議長賞

新しいスパイクのひも大きめに結んで君は白線に立つ               奥さゆり


小学校の部1位 山口県教育委員会教育長賞

しゅわしゅわとあたまがもえそうたんさんすいへいきでのんでるおとなはふしぎ   鈴木里彩



昼食休憩を挟んで、午後からは一般の部の歌会と表彰式。

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選者は上村典子氏、玉木伸尚氏、長尾健彦氏、池田はるみ氏、百留ななみ氏、藤本喜久恵氏。それぞれの方が選出した作品について講評された後は質疑応答が続いた。同じ作品でも選者の読みの角度が違って一首の世界が広がる面白さに充実の時間を過ごした。


山口県知事賞

石垣の石それぞれに顔がある心もあると棚田の農夫       萩市 斉藤 定

山口県議会議長賞

飴色の角の丸まる物差しを妻はときどき孫の手にする     岩国市 弘兼 安雄


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実行委員長の山本寛嗣氏

すみずみまで行き届いた準備、運営。本当にお疲れ様でした。

児童・生徒の部を任されたものの、応募はあるだろうかというところから始まり、何をしたら良いのかわからないままの数ヶ月。いろいろな方のお力添えが本当に嬉しかった。他結社の方とも大会を通じて親しくお話しすることもできた。児童・生徒の部の選者の高崎淳子さんは大学の先輩でもあり、山口に戻られたことが心強い。来年は防府市での開催。今から心待たれる。



子どもより親の笑顔が充ち満ちぬ口角あげてといふ声もして

味噌汁の葱きざみをりこの朝葱きざむ人の丸い背思ひ


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by minaminouozafk | 2017-11-30 09:00 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

ちづりんに引き続き、一般の部のご紹介を。

当日は、快晴。

前日から同じ福津市にある実家に泊った私は、「宗像号」と言う宗像大社行きの、早苗さんが乗る高速バスを待ちこのバス停から出発。(やっぱ、田舎だ)


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今年、大きく変ったことは、昨年まで実行委員会事務局長を務めて来られた巻桔梗さんがご勇退され(長い間、お疲れ様でした)同じくコスモスの中村仁彦さんが後を引き継がれたこと。もちろん南の魚座メンバーも内、外からお手伝い。

そして新たに選者として昨年から福岡で活動されている染野太朗さんが加わり講演もお願いしています。


染野さんは1977年生まれ、17歳のときに「まひる野」に入会。「早稲田大学短歌会」にも参加。2011年出版の第一歌集『あの日の海』(本阿弥書店)で第18回日本歌人クラブ新人賞を受賞、20154月より1年間、NHKテレビ「NHK短歌」選者を担当。

昨年、第2歌集『人魚』(角川文化振興財団)を出版されました。


まだ青年と呼んだ方がぴったり来るよう爽やかな笑顔の新進気鋭の歌人をお迎えしての今年の大会、期待が膨らみますね。

午後12時、一般の部開催。

宗像大社の渡邉禰宜から、沖ノ島とともに世界遺産に認定された記念すべき年の大会であるとのありがたいご挨拶のお言葉を頂きました。


続いて、染野太朗さんの講演。演題は「平成生れの歌人たち」


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前置きとして、無所属の若い人達への短歌の広がりを丁寧に説明してくださいました。


1990
年代から2000年代はインターネットを通じ広がりを見せたが、その頃はどう展開するかは、まったくわからない状態で穂村弘さん、加藤次郎さんなどごく一部の歌人中心だったが2010年代になってがらりと変わってくる。

ツイッタ―、SNSを活用した呟きの広がりが短歌にとって相性が良く、結社外の人たちが、年齢、性別などの色んな縛りがなく繋がって行った。

ただのつぶやきで終るかと思われたが、インターネット上だけでは物足りなさを感じたのだろう、紙媒体に戻っていった。それは〈ネットで繋がり、活動は外で〉というかたちを取り、同人誌、個人誌もネットを活用して作りやすくなり、大学短歌会もОBを含めた同人誌の発行も活発になった。

出来た本は文学フリーマーケットで売るという方法がここ五年ぐらい続いている。

結社や地方、投稿歌人など、分断されていたと思われたものが、若い人たちは混ざりはじめ、あらゆるものがつながり始めた。

にもかかわらず世代間であるギャップ、それは一昨年議論が白熱した服部真理子氏の作品に対する小池光氏の発言が端を発する「わかる/わからない短歌問題」だった。世代間のギャップがなかなか埋まらないように思えた。では私に何が出来るかと考えたとき、ちょうど間の年代に当たる40歳になった自分は、両方の歌がわかるつもりでいるので、伝えていきたいと思った。

若い人たちは繋がっているのに、置いていかれ分断される世代があるのはもったいないと思う。若い世代が、どんな歌を作ってどんなところに意識を持って歌を作っているのかを、わかる範囲でお伝えしようと思ってこの場所に立っている。


と、時間を気にしつつも、時代の流れを丁寧に説明してくださいました。

そして、本題。平成生まれの歌人たちの個人誌も共に紹介しながら解説へ。


〇たてがみに触れつつ待った青空がわたしのことを思い出すのを(大森静佳・平成元年生まれ)

平成の新しさと、昭和の懐かしさを持っている年代。

モンゴルの旅の折の歌。馬に乗っているシーンだろう。

自分が自然の一部であることを思い出すことを、青空が自分のことを見つけてくれるのを待った。という詩的な表現。雄大な景色が広がり、歌の大きさが大森さんの一つの特徴。


「若い人たちは感情の見えないドライな歌を作りがちだと言われるが、熱情や感情を隠さず、定型に判りやすく収めることが出来る」とも語られたのは先頃の柳川での伊藤さんのコメントへの返答のようで興味深いですね。


〇涙腺といふせせらぎがあなたにもわたしにもあり露草あをし(吉田隼人・平成元年生まれ)

昔ながらの文学青年で文語表現も出来、口語の歌も出来る器用さがある。

涙腺を「せせらぎ」といい非常に瑞々しい。二人とも涙ぐんでいるような情景が浮かぶ。そこからいわゆる「涙腺」「せせらぎ」という水を思わせる縁語から「露草」を出し、読者として手渡されるものは、涙で滲んでいる向うに露草の鮮やかな青さが見えてくる。情景と共に詩的に表現している。

平成2年生まれになると技術的なものに強いこだわりを見せる人達が増えて、口語で詠む軽い印象があるが積極的に文語を生かそうとしている人が多い。


年代順に、多くの作品を詳しく紹介してくださいましたが、ここからは印象的な作品と作品の解釈を簡単に記させていただきます。


〇灯さずにゐる室内に雷させば雷が彫りたる一瞬の壜(小原奈美・平成3年生れ)

詩的。情景が鮮やかに浮かび、瞬間的なものを鮮やかに示す。

〇魚の聴く水面の雨よしづけさへ逃げかへりゆくその背鰭みゆ(同)

何かを察知する動きが見える。雨の音と水底の静かさも感じられる技巧的な歌。


若い人は仕事の歌がなく観念的と言われるが具体に即して詠むことが出来る

〇辞める未来、辞めない未来どちらにも寄らず離れず割る茹で卵(廣野翔一・平成3年生れ)

殻を割る乾いた音から社会に添えない悲しさを感じる。


〇冷えきった眼鏡はずせば真夜中の駅は光のかたまりだから(山階基・平成3年生れ)

疲れたのか、見たくないと思ったのか眼鏡を外せばただの光のかたまり(と、眼鏡を外す仕草を交えて)。目を瞑れば光に晒されても生きることが出来る。瞑りたい時に瞑れば良いのではないか。と、ここまで読み取っても良いのかもしれない。


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〇恋ですよ 芋の芋まで掘り起こしありったけポテトフライにしたい(阿波野巧也・平成5年生れ)

恋の高揚感。「ですよ」の微妙なニュアンス。若い人は日常で使う口語の細かいところを短歌に取り入れたい、日常から短歌を引き離したくない。自分に引き付けたところで詠みたいという非常に真摯な態度。


〇ブランコでどちらからともなく君が代を歌った だんだんと真剣に(武田穂佳・平成9年生れ)

歴史を背負っている「君が代」。結句、不気味さを感じ取って良いのかもしれない。


〇春の喉ぼくが叫んだかのような痛みのあれば 叫べばよかった(狩峰隆希・平成10年生れ)

逆の読みをして、こんな叫んだような痛みがあるのだったら叫べばよかった。叫べなかった、という濃い感情。


いかがでしょう。どの作品も瞬間の場面、感情の切り取り方がすばらしいですね。

「読み」と言う面でも勉強になり、みなさん、大いに刺激されたのではないでしょうか。

足早に一部を紹介しましたが、最後に「これからもいろんな所で書くなどして口語短歌について色んな人に知ってもらいたい」と締めくくられました。

始終、穏やかな語り口は若い歌人たちにとって、とても心強いお兄さん的指導者なのだという事が伝わってきます。福岡に来て下さって、ありがとう!


福岡では「福岡歌会(仮)」に於いて山下翔さん、竹中優子さんらと共に、若手歌会のご指導をされています。

染野さんが講師を勤められている福岡女学院のセーラー服姿の生徒さんが、午前中からの居残りで食い入るように聞いている姿が、初々しかった~。

休憩を挟んで、受賞者の講評。


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選者は染野さんと青木昭子さん、桜川冴子さん、そして昨年に引き続き私。

受賞作26首から2首ご紹介します。


福岡県知事賞      

押入れに象飼う如し打ち直しぼんと膨らむ布団蔵えば

              権藤久美子(うきは市)

福岡県教育委員会賞

カルパッチョの酸味するどしきみを祝ふけやき通りの初夏の午餐の

              鈴木陽一(福岡市中央区)


続いて、出席者全員の出詠作品の講評。この大会の大きな特徴なのです。

応募総数256首を4人で均等割りにしますが、受け持ち詠草の誰が出席なのかは当日で無いと判らないスリリングンな展開!!

受付の皆さんがチェックし、集計を出し選者に伝える。

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受付はてんてこ舞い。(それで、魚座メンバーはゆっくり講演を聞く余裕もなく、私が書いています。写真も少なくてごめんなさい。)

昨年は、受賞作を除いて各選者は10首前後の批評でしたが、今年は染野人気もあって参加者増、なんと桜川さんは25首もの大当たり。

午前中の小中高生の部に引き続きのお役目のなか、最後まで笑顔で丁寧なご批評をいただきました。

桜川さん、ご苦労さまでした~。


最後に、表彰式。つつがなく、終了いたしました。

ながながとごめんなさい。


当日お手伝いしてくださった、金英子さん、竹中優子さん、間千都子さん、他のみなさま、コスモスのお仲間(特に運営委員の最後まで緊張の面持ちだったのが印象的でした)本当にありがとうございました。みんな、やりきった感で、恒例の記念撮影を忘れていたのが残念。



     大会のあした実家で目覚めればやつぱり抜くよ秋のあらくさ


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by minaminouozafk | 2017-11-10 06:57 | 歌会・大会覚書 | Comments(8)

先ずは、この大会の選者でもある、小島ゆかりさんが紫綬褒章をご受賞されました。

おめでとうございます!

コスモス会員として本当に喜ばしいことです。


白秋先生の命日である昨日、北原白秋顕彰短歌大会は開催されました。

平日ですが、毎年この日は休みを取っています。魚座のメンバーも五名が参加しました。

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柳川駅から川沿いの道に入るといきなり歓迎気分。

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夜にはイベントが行われる水上ステージも今は静か。

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小さな水門に滑るように入ってゆくどんこ舟。ああ、柳川だ~。


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会場のあめんぼセンター前広場。木々も秋らしく色づいて来ています。

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受付は、コスモス柳川支部のメンバー。皆さんのご尽力で毎年恙無く会が運営されています。

今年の講師である伊藤一彦先生も、講演時にねぎらいのお言葉をかけられていました。


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今年の演題は「短歌のこころ」

伊藤一彦先生は、本年度の西日本文化賞社会文化部門を受賞され、本日、福岡市内で受賞式です。

おめでたいことばかりです。

先ずは20年続く「老いて歌おう」から受賞作を数首紹介され、ありのままの姿を詠った中に立ちあがるユーモアが歌の原点なのでは、と述べ、現代の若い人は、何を詠いたいのかストレートに表現せず、ある作風が流行のようなっている。同年代のみに受ければよいような姿勢が見えることを危惧されていた。


さて、本題では、現代歌人数人の最近の作品を紹介してくださった。その中で高野さんの作品を「短歌往来5月号」から3首。

高野さんのお人柄同様飾らない、ユーモアのある歌と共に、白秋の世界を受け継いだ美的感覚に通じる優れた作品として〈水面のひかりの膜よあめんぼのあなうらが踏む六点の銀〉を挙げられ、特に「六点の銀」は高野さんの技術力でなければ詠めない。と、この大会に相応しいお話が印象的でした。
そして、最後には自分自身の歌を詠み続けることにより、歌に特色は出て来る。評判の歌に囚われず、続けることが大切です。と締め括られました。


各選者の天賞を紹介します。
伊藤一彦選

我の名が父の思いし人の名と母よりきけば母の愛おし  宮崎 今村蕙子さん   

小島ゆかり選

南風(はえんかぜ)ごおんごおんと堰渡るしばし仰ぎて聴く我と犬   柳川 浦 純子さん   


高野公彦選

娘の家に目覚むるあした廊下ゆくちさきあしおと大き足音   長崎 黒田邦子さん


みなさん、おめでとうございました。

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最後は恒例の南の魚座包囲網による1枚。

伊藤一彦先生、ありがとうございました。


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一昨日は後の名月と言われる十三夜。

大会の帰り道、わが家に近い中洲の空に浮かぶ1日遅れの月。


     秋風がさざなみを生む掘割のおもてをゆるりゆくどんこ舟

     はくしうの月が夜闇を照らすころ湧きゐるならん水上パレード


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by minaminouozafk | 2017-11-03 07:11 | 歌会・大会覚書 | Comments(11)

以前、当ブログでふくおか県民文化祭短歌大会の準備を書きましたが、先週1014日、ついに開催。

筑後地区のスタッフは午前9時から、10時前には全員シティプラザ「久留米座」に会場入りし、皆さまをお迎えの準備。

1300いよいよ開会。

主催者、御来賓の皆さま、選者紹介、御挨拶に続き授賞式。

そして、選評。

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選者は県歌人会会長、中本吉昭氏、副会長、植村隆雄氏、栗林貴美子氏、吉保佳子氏に、われらが藤野早苗さん、小島なおさん。

今年は応募総数902首。

沢山のご応募をありがとうございました。

その中から二首、なおさんが選ばれた作品から紹介します。

なおさんは選歌のポイントとして、「実感を一つのキーワードとして、一首の裏側に作者の生活の息遣いや、身体感覚が肉付けされている歌を選びたい」と、まさに「生の証明」宮柊二の系譜のお言葉。

福岡県知事賞であり、なおさん特選天賞。

一年の老いを重ねて年一度カバンをさげてくる調律師    春日市  間千都子

〈ピアノの調律師だろう。念に一度しか来ない調律師に感じる老いはまた、相手の姿を翻っての自分の老いの姿でもある。来る人が変わらない「調律師」が動かし難く効いている〉

間さんは、8月にこのブログで紹介した歌集『結びなおして』の作者です。

文化祭高齢者賞、なおさん特選人賞。

花の季に十四人目の曾孫生れ永く生きゐる喜び深し   朝倉市  岩本光子

〈先ず家系図を思い浮かべたときに、作者は一本の木の幹のようだというイメージが浮かんだ。「花の季」と言うとき、開いた花ひとつひとつが14人の曾孫のようで笑顔をひろげる作者が花を包む一本の木のように感じられ、景の大きな歌〉

女性部門では85歳以上が対象。岩本さんは舞台の裾までは、ご家族に伴われ車椅子で来られましたが、壇上にはご自身でしっかりと歩いて来られ、賞状を受け取られました。

なおさんは他にも不思議な世界観、ユーモアのある歌を多く選ばれていて、温かな選評のなかにも、本質を突く斬新な捉え方は大いに参考になりました。

もう一首、早苗さんの批評から、ふくおか県民文化祭実行委員会長賞であり早苗さん特選天賞の作品を。

バンダナの妻は赤猪子若菜摘む手足を春の泥に汚して   北九州市  中村重義

〈古事記の雄略天皇と赤猪子を下敷きにした一首であり、野辺で若菜を摘む妻はいくつになっても初々しい赤猪子そのものであるという、読者がほのぼのとする歌であり、歴史的な厚みもあり、それを踏まえつつバンダナという現代的な言葉も詠み込まれ面白い〉

どの作品も、まさしく実感、作者の息遣いの感じられる作品ですね。

全体的に見ても、作者像が浮かんでくる作品が多く選ばれていました。


そして、休憩を挟み、会員数と会費納入状況について事務局よりのお知らせ。

現在会員数655名、本年度の入金率は65%

福岡在住の皆さま~、未入会の方は是非入会を、会員で未入金の方は入金を、どうぞよろしくお願いいたします。

1500いよいよ小島なおさんの記念講演。

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わたくしが、簡単に講師略歴を紹介させて頂きました。

普段、見た事のない笑顔で紹介していた、と後ほどお仲間から言われましたが、なおさんの笑顔は伝染るんです(古!)

なおさーん、コスモス全国大会の折にしつこく取材してゴメンナサイ。

おかげさまで、若い方達へ向けたイベントや小中学生への短歌授業など、コスモス会員でも知らない、短歌の裾野を広げるための多くの活動をご紹介出来ました(感謝)

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「短歌の窓」は現代短歌の最前線として、結社、年代も違う最新歌集を四冊挙げ、どこからでも短歌の窓は開いているよ、という気持ちを持っての演題です。

小池光『思川の岸辺』、吉川宏志『鳥の見しもの』、鳥居『キリンの子』、馬場あき子『混沌の鬱』より、

少しだけ紹介します。

小池光氏の作品は多くのことを語らず、気負いがなく日常の延長で詠まれていることを、小島家のエピソードも交え、短歌は短い詩だが何年も何十年も寄り添ってくれる詩形なのだと、小池氏の作品から詠って行くことの素晴らしさを感じ感動したことを、楽しく解説。

鳥居氏の作品からは、斉藤茂吉の「写実を極めてゆけば象徴に至る」という言葉を挙げ、裏に隠されたメッセージを、優れた描写の力は感じさせてくれることを伝えてくれました。

常に笑顔を絶やさず、あっという間の60分。天性の話術力を感じました。

講演詳細は、次回発行の県歌人会報38号に掲載いたします。(会員の方にお送りします。未入会の方は、お急ぎ入会を~)

今回特筆すべきは、小島なおさん来福を聞きつけて、短歌未経験者の若い方達50名ほどが、講演を聞きに来てくださった事。若い力は素晴らしい!歌人人口増加を期待したいですね。

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恙無く終了後、南の魚座福岡メンバー包囲網で恒例の一枚(おや、また一人足りない…)

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男性陣は、鼻の下伸ばしっぱなし。全国のなおさんファンを敵に回したぞ~。

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場所を変えての、懇親会は、会場と西鉄久留米駅の中間点にある「料亭魚よし」

魚尽くしのお料理を楽しむ「下戸同盟」代表、藤野早苗さん。

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皆さんのテーブルを積極的に廻って、役員をねぎらってくださったなおさん。最後のご挨拶も疲れを見せず笑顔、笑顔。

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参加者全員で記念写真。ご来賓の隈智恵子さん、青木昭子さん、中島行矢さん、他、最後までお付き合いくださりありがとうございました。役員全員、安堵の笑顔です。

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終了後は、空港行き高速バスの発車時間までお茶を飲み、南の魚座メンバーで乗車までお見送りいたしました。なおさん、最後まで素敵な笑顔をありがとう。

余談ですが、今日は父の誕生日。生きていれば93歳。

なおさんの母、小島ゆかりさんの大ファンだった父は〈歌人小島なお誕生〉の時、本当に喜んでいた。

今回、福岡にお呼び出来たことも、心から喜んでくれているだろう。

スポットライトの下のてのひら祈るやうまた舞ふやうに語りはじめる
白き手がひらりと笑みを零しゆく鼻濁音まどかに抜けてゆくひと


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by minaminouozafk | 2017-10-20 07:04 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

全国大会の熱気が夢だったのかしらと思えるような静かな日常に戻り、それでも折々に反芻しては気持ちを奮い立たせています。

皆様お世話になりました。

早苗さんが、全体像は丁寧な紹介をしてくださったので、2日目のグループ歌会、私が参加したAグループの様子を簡単に紹介いたします。

Aグループは奥村晃作さん、小島ゆかりさん、田宮朋子さん、風間博夫さん、わたくし大野の五名の選者。すでに楽しそうな予感!

ご参加の皆さんも含め様々な読みがされて盛り上がりました。

印象的だったのはグループ選でも高得点、選者選も八名の票が入った作品から


・食卓に向ひあふ人ゐる日々の朝のひかり夕べのあかり

下の句の対句に対しての可否はあったがおおむね好意的な意見の中、

小島ゆかりさんのお言葉。

若くない人達ばかりの歌会を前提に、色々な気持ちを汲み取って共感されているが、もし若い人もいる大きな大会で、若い人が新婚を詠んだ歌だったら随分つまらない歌。

私たちは固定観念で歌を見てしまっている…

評をする側への喝が入るおことばであった。

そして最後の総評では

奥村さんから「リフレインなど音楽性のある歌が多く、レベルの高さを感じたが、そこに一様な感じで納まってしまっているのを感じた」と警鐘が発せられた。

小島さんからは「批評という事について、簡単に褒めて終るという事が多かった。折角の機会、褒めるのは簡単だが、ここはおかしい、なぜおかしいのかをじっくり考えることがとても大事。人の歌の欠点は、すなわち自分の歌の欠点に思い当たることが多い。なるべく簡単に褒めずに、批評に情熱を持って、人の歌でも自分の歌と同じくらい熱心に詠むことの積み重ねがやがて自分の歌に豊かなものとなってゆく。選者のつもりで人の歌を詠んで欲しい」と厳しくも温かいコメントが印象に残った。

みなさま、がんばりましょう。

骨折により、欠席された小田部雅子さん、お会い出来なくて本当に残念です。

・こんなにもゆたかな日差し無駄にして危険発電列島走る

選に入れた歌でした。

とても暑かったこの夏、再生可能エネルギーの太陽光発電をことさら感じたのでしょう。原発事故も収束しないまま再稼働が進む現状を危惧し声高に、ではなく勿体ない精神から発していることに好感を持ちました。

早く良くなってくださいね~。

急遽、小田部さんの代役で司会をしてくださった豊島秀範さん、時折おやじギャグも交えて、和やかでありつつ正確な時間配分、ありがとうございました。

さてさて、一番印象的だったのが桑原さんのネクタイ。

広島カープの赤ヘル模様が一面にぎっしり詰まって、ホークスファンとしては、う、うなされそう!であり、赤ヘルファンの心意気を感じました。

高野さんはお酒柄のネクタイ、殿方の自己主張のあるオシャレに感心いたしました。

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二日目の朝は快晴。遠くに富士山らしきものも見えました。ついでにUFOも飛ばしてみました。

三日間留守せしあひに颶風過ぎ鷹、赤ヘルが優勝してゐた

とうきやうは地下鉄さへも刺激的わがスカートをがばりとあふつ

東京の疲れをリセットせんと着るパリリ糊効く真白きシャツを


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by minaminouozafk | 2017-09-22 06:20 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

91718日はコスモス全国大会@アルカディア市ヶ谷。各地からコスモス会員が集まります。




今年は台風18号の影響で、飛行機のうんこうが危ぶまれたため、南の魚座チームは1日早く上京。便変更手続きはユリユリにお願いしました。ありがとう、ユリユリ。頼りになります。ひろひんは予定通り、17日朝の便で、奇跡的に合流。良かったあ。




12:30、高野公彦氏による開会宣言及び挨拶。台風で上京できなかったみなさまをお気遣い下さいました。


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開会宣言をする高野公彦氏


引き続き、高野氏による基調講演「コスモスの継承と前進」宮柊二から川辺古一まで、コスモスの先輩歌人の歌32首を引き、それぞれを鑑賞する緒について述べていただきました。

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色々書き込んですみません。


その後、基調講演をもとにシンポジウム。昭和元年から19年生まれのコスモス歌人から10人、20年代生まれ、30年代以降からそれぞれ5人の歌人を抽出して、それぞれの年代、そして歌人個人の特性について考察しました。司会は小島ゆかり氏、パネラーは木畑紀子氏、鈴木竹志氏、岩崎佑太氏、そして藤野。

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ゆかりさんの万事行き届いた進行、木畑さん、鈴木さん、そして弱冠25歳の岩崎さんの鋭く、論理的な歌人論に圧倒されました。自身の不勉強をいたく反省。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。すごくいい勉強になりました。ありがとうございました。




台風の影響で結構な雨。予定されていた周遊実作は個人の意向にまかされ、1時間程度の自由時間の後、18:15より懇親会。各地からいらしたみなさまと親交を深めることができました。


以下の画像、ブログ掲載許可をいただいております。

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楽しく、有益な1日が終わり、翌2日目。


9:00から4グループに分かれての歌会です。私藤野はDグループ。高野公彦氏、原賀嬰子氏と同じグループでした。一応、選者として参加したのですが、教えていただくことばかり。高野さんのご指導は背筋が伸びるような緊張感があり、ピリピリした空気感が新鮮でした。すごく印象的だった批評をご紹介。




・意に染まぬ事の多くて辛き日は不幸蹴散らす猫を飼いたし




この作品の問題点は、不幸蹴散らす猫、という中途半

端な飛躍。それならもっとデタラメな表現にした方が良い。例えば、




・気に入らぬ事の多くて辛き日は不幸を食べるカバを飼いたし




リアリティについて考える必要のない表現にした方が面白い。突き抜けないとダメ。作者は、不幸蹴散らす猫、という表現を思いついた時、これでよしと思っただろうが、実はそこがスタート。そこから言葉を動かしていく。すると、最初とは違う言葉がどんどん出てくる。なんだかこれは事実ではない、そんな気がするかもしれないが、実はそれは自分の内にあった言葉を掘り起こしたもの。これを見つけることが大事。みなさん、どんどんデタラメをして下さいね。




以上は高野さんの言葉です。唸りました。デタラメ。頑張ります。あっという間の2時間半でした。Dグループのみなさま、お世話になりました。




11:50、表彰・総評。


各グループの高得点歌、選者選歌、また高齢者賞、コスモス会員紹介実績表彰など、みなさまの喜びのお顔を見せていただきました。おめでとうございました。




互選最高得点は、黒岡美江子氏。副賞は水上比呂美さんの描いて下さる似顔絵。可愛い。そっくりです。毎年、こんな素敵な副賞だったらいいですね。


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日程の最後、さよならパーティーではまたまたたくさんの方々とお話させていただきました。写真もたくさん撮らせていただき、その上、ブログ掲載許可もいただき、感謝です。

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台風直撃の心配から、参加できるかどうか不安なところから始まった今回の全国大会。万事スムーズに運び、我々、チーム南の魚座の運の良さを再認識いたしました。



それから、ただ近所に住んでいるというだけで、懇親会に参加した娘に、みなさまとても優しく接して下さってありがとうございました。とても楽しかったと申しておりました。これを機に短歌に興味を持ってくれるといいのですが。ムリか


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奥村晃作氏と娘。娘は奥村ファン。


最後に、重ね重ね、みなさまありがとうございました。また来年お会いいたしましょう。





台風に追ひつかれぬやう東(ひんがし)へ全国大会前日夕べ




鳥が鳴く東の国より帰り来ぬ台風すでに過ぎにし街へ


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by minaminouozafk | 2017-09-19 22:30 | 歌会・大会覚書 | Comments(9)

毎月の勉強会とは別件で、「みつはし花見短歌会」という保育園の大橋拾子園長先生を中心の歌会の、年に一度のお花見イベントに三年前からご招待を頂いています。

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参加者の皆さんと。

沖の端とは駅から逆方向の内陸部、緑豊かな垂見保育園の広いお遊戯室で開催されます。園庭にはみごとに桜が満開です。午前中は、三十二名から提出された詠草を、毎月指導されている柳川勉強会の西山博幸氏と二人で全員の批評と添削をします。高得点歌は

○元旦の着物姿の祖父まぶしいつもの野良着は小屋に干さるる 梅﨑キヨミ
普段は野良着で過ごす祖父を改めて見る眼差し。正月なので、ひっそりと小屋に干しているのだろう。実直な暮らしぶりまで伝わる一首。

小学生からも二首参加、出席がありました。
○なかなおりしようときめて声かけたにっこりわらってゆるしてくれた 大橋凛音(作歌時 三年生)
子供らしい素直さ。ドキドキしながら声を掛けたこと、そして「ゆるしてくれた」という言葉から伝わる安堵感、三句での切れがその間を上手に表現出来、生き生きと場面が立ち上がって来る。

○わあ桜のつぼみに雪が積もってる枝をゆさぶり落としてやろう 藤吉優真(作歌時 六年生)
初句から驚きと、蕾が寒くないようにという優しさが無理なく詠まれている。繊細な桜の枝には「枝を揺すって」くらいに抑えたほうが良いけれど、初句、自由でのびのびとしたリズム。

お二人共、この感性を大事にして、ずっと詠み続けてくれればいいなぁ。奨励賞です。

お昼はお花見弁当や差し入れの筍、蕗、蕨の炊き合わせや果物、桜餅などなど、和やかに頂きました。小物や表彰状も桜づくしでおもてなしの心に満ちています。さて、お花見歌会はここからが本番!?

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会員のみなさんの、幅広い趣味のお披露目で、懇親会を盛り上げて下さいます。

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会員有志による「大正琴」年々レベルアップしています。

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春から四年生になった大橋凛音ちゃん。みごとな日本舞踊「藤の花」

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ユーモアたっぷり、表情豊かなエアー三味線「三味線ブギウギ」変顔に会場は大爆笑ですが、素顔は色白美人さんです。

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そして、大橋拾子園長先生による、日本舞踊「雪桜」美しさにうっとり。一昨年の歌会始で作品が入選されるなど、短歌も実力者です。

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特別ゲストの日向ひょっとこちっご愛好会(ちっごとは筑後の方言)の皆さんによる「日向ひょっとこおどり」こちらも出演者の中に短歌会員がいます。

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昨年の日向ひょっとこ踊り全国大会、子供キツネの部で優勝した山下葵生くん(小三)のキレッキレの踊り。

素顔は、ジャニーズでも行けそうなイケメン。

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最後は「スコップ三味線」こんなちびっ子も参加です。

笑顔、笑顔で終了。大橋先生の求心力と共に、息子さんは写真撮影や音響担当、お嫁さんは送迎など裏方を支えて下さいました。木原昭三さんも指導されていたことがあると言う、長い歴史のある会です。

長続きの秘訣は楽しさに有り、ですね。皆さん、ありがとうございました。

満開のさくら、菜の花、麦畑、春いろ満ちる水郷のまち

折しもこの日は柳川市の金子健次市長が無投票で3選を果たした。白秋祭の祝辞では、毎年楽しい話術で楽しませて下さる笑顔の素敵な市長さん。おめでとうございます。


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by minaminouozafk | 2017-04-21 07:29 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

4月9日(日)、「COCOON」第3号の批評会があった(通算7回目)。

この日、東京は雨。さくらの花の下を傘が行きかう。

日程は、いつものように、ランチ会(懇親会)のち批評会。

今回はピザ。同じ窯で焼かれた(注*窯、見えていました)数種類のピザをみなで分け合い、テーブルごとによく食べよく話した。某テーブルでは、百年前のゲーテ論へのオマージュが
静かに語られ、人々は芸術的学術的香気をまとって、次なる会場へその身を運ぶという幸運
に恵まれることとなった。

 批評会会場へ

  この道をゆくは六度目このひとと会ふは七度目春の雨ふる

批評の部は、この第3号からの新メンバー4人(小沢まき、田中泉、三沢左右、椎名恵理。
敬称略)を迎えて、ようこそ! の雰囲気のうちに始まる。
(注*従来のメンバーについては、昨年の9月21日の記事をご覧ください)

あ、忘れてはいけない。

批評の前に、手紙のお披露目があった。第3号を読んで感想を寄せてくださった方からの
お便り。心の深い評がありがたく、じわっじわっと励みになる(勉強しなきゃ)。

ところで、批評会という〈場〉では、いろんなことが起こる。

例えば、それまでも「分かっていた(つもりの)こと」が、その〈場〉の文脈にのって、新たな理解としてやってくる、というようなこと。こういうのを「理解が深まった」というのかもしれない。これは楽しい体験で、その時のことを伝えたいと思うけれども難しい。たぶん、話者の間のとり方とか、声の高さとか、強調の置かれる位置とか、視線の配り方とか、聴衆の雰囲気とか集中力とか、いろんな要素が複合的に絡み合っているからだろう。

――逸れてしまった。

以下の写真は、自己紹介の時間と休憩時間に撮影したもの。

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                遺伝情報の発現の妙!

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  兄貴分の彼は、
  もうすっかり馴染んでいる。







今回も、ひゅんと飛んで行ってたくさんの恩恵にあずかった。実際に現場で動いてくれる人がいて、ランチ会・批評会が実現できている。雑誌の発行も、しかり。

                    感謝!

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by minaminouozafk | 2017-04-12 05:25 | 歌会・大会覚書 | Comments(6)




2月11日(土・祝)に山口県婦人教育文化会館で第31回山口市短歌大会が開催されました。寒波の襲来で大雪となることが心配されましたが、当日は寒さは厳しいものの会場周辺にほとんど雪はありませんでした。けれども周辺の地域や他の市町村は雪の影響で交通事情が悪く、選者でコスモス山口の支部長の山本さんは50センチの積雪を中を駅まで歩いて会場に来られました。そのため例年より少ない人数でしたが、参加された皆さんとじっくりと短歌に向き合いました。


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大会は3人の選者が分担してそれぞれの歌について批評を行い、参加者からの感想や質問のやりとりを行いながら進行しました。選者として参加したのですが、他の方の批評を聞くのは、やはり目が開かれます。厳しくも暖かい批評や、言葉を確かめながら丁寧に読み込む参加者の意見、生活に根ざした歌の数々に発見の多いひとときを過ごしました。



選者選 最優秀作


台風の予報を聞くやとり急ぎトマトハウスのバンド締めゆく    天野ヒデ子


互選 最優秀作


子の車点になるまで見送りて家に戻ればひとりの静寂(しじま)  富士田信子




(優秀賞、佳作の中から)


皺の手に稲穂の重み確かむる夫なりわずかに緩むその頬    岡山 孝子


電話口に頷くような間のありて春には父だと息子の電話    岡田 美子




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毎年この会に花を持参される方がいらっしゃいます。葛など自然の素材で花生けを作りそれに花を飾られます。毎回楽しみにしていますが、今年は梅や菜の花が青竹の器に挿され、春の息吹が会場に明るさを添えていました。

今年は11月に県の短歌大会を山口市で開催します。(去年の大会についてはななみさんが紹介されています!!)多くの方のご参加をお待ちしています。

鑑賞の届かぬところ言ひくるる評ありて歌また生動す  千登世


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by minaminouozafk | 2017-02-16 05:46 | 歌会・大会覚書 | Comments(6)

各地で「この冬いちばんの寒さ」が更新された1月15日(日)、
COCOON第2号の批評会があった(通算6回目となる)。
東京の寒さにおびえつつ出掛けたが、深夜に帰りついた博多の方がよほど寒かった。

日程は、第5回のときに書いたように、ランチ会(懇親会)のち批評会。

今回のランチは飲茶。
ここは、長
くなったので端折ってしまった。けれども、
ランチ会世話役の柴田佳美さんによって、円卓のほがらかな会となったことだけは記したい。

さて、批評会。会場では、この時間からの参加者と合流し、
ただちにみんなで会場づくりをするというのがいつもの流れ。賑やかなことこのうえない。
椅子ひとつ机ひとつを動かしながら、みんな器用にどんどんしゃべる。

この日の司会は小島なおさん(前半)と大西淳子さん(後半)。

――前回の司会は、岩崎佑太さんと水上芙季さんだった。
唐突に今さらであるが、実はブログって、どこまで書いていいのか迷うことが結構ある。
たとえば、今ここにいちゃいけない誰かがいるかも、とか、
この記事のために誰かが親族会議にかけられるかも、とか……。

そんなこんなの妄想が昂じて、前のときは名前や写真をあげてなかったのである。
だが、ことCOCOONに関しては、それにはなんの問題もないことがわかった。
そこで、遡って紹介したわけだ。

ということで、今回は、写真もある。会の雰囲気を伝えたい。

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時間配分は一人の作品に12分くらい。巻頭詠はそれより長め。

各作品の終わりには、小島ゆかりさんと大松達知さんが交互にまとめの評をする。



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この日、
最年少の参加者があった。彼(そう、彼!)は、満8か月。
時にはベビーカーの中でひとり遊びをしながら、時にはあやされながら、
まことおとなしく、みんなの批評に耳を傾けていた。
このBaby boyの「お母ちゃん」こと片岡絢さんの出席は、1年ぶり!


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個人の事情はさまざま。批評会に出席したい気持ちはあっても難しい人もいる。
いろんな立場の人が、無理し過ぎない範囲でできるだけ関われるような環境をつくりたい、
そんなふうにCOCOONは考えている。

今回のちっちゃなコウタロウくんをめぐっても、
共通メールでこまやかなやり取りがなされていた。たぶん個別メールでも。

ここまで、前回に続いて、COCOONがどんなところかちょっと書いてみた。
そろそろ時間である。

  せんべいを割つて食べつつ夜空かな寒雲をぬけ月光にあふ





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by minaminouozafk | 2017-01-18 06:20 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)