2018年 01月 10日 ( 1 )

このシリーズも最後となる。


現代文の教科書(第一学習社)の「短歌と俳句」の単元の終章は、「飲む・食う」。


一つ前のⅣで、動詞になったとたん女性歌人の名が見えないなどと書いたけれど、

それはどうやら動詞の種類によりけりのようだ。


だって、ほら。



君と食む三百円のあなごずしそのおいしさを恋とこそ知れ

                         俵万智

一碗(いちわん)に幾つぶの飯があるのだらうつぶりつぶりと噛みながら泣く

                         河野裕子

カワセミが冷たき水をくぐるさま思ひつつ食ふ夏夜の豆腐

                         高野公彦

うすみどり

飲めば身体が水のごと透きとおほるてふ

薬はなきか                  石川啄木



飲む食うは何といっても生命活動の基本。性別なんてね。


ところで、

高野さんの「カワセミ」は、かの伊予の国時代の康彦少年の記憶だろうか。

少年の高野さんと壮年の高野さんが同居していて好きな歌である。


これで、この単元はおしまい。


めでたしめでたし。



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  背嚢をバックパックとやはらげて芋の蔓など食ひしを話す



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by minaminouozafk | 2018-01-10 06:16 | Comments(7)