2018年 01月 09日 ( 1 )

年末年始のトーク番組でけっこう頻繁に耳にした言葉。


「マジ、卍(まんじ)!」


Twitter起源のJK(女子高生)用語らしい。使われ方としては、やはりJK用語であった「マジ、ヤバい」に準じる。元々「やばい」は江戸時代の言葉(諸説あるが)。射的場であった「矢場」は風俗上よろしくないことも多々行われる場でもあったことから「矢場い」→「あぶない、良くない」という意味の形容詞となった。しかし現在、「やばい」は感嘆詞として用いられ、すごくまずい状況を表現するときも、とても素晴らしいということを伝えたいときも、その情動を口調に生かし、ただ「ヤバい」と発語する。若者の一日はまさに「ヤバい」一語で事足れり、といった風。



しかし、「マジ、ヤバい」に代わって台頭著しいニューカマーが、「マジ、卍」。これに関してはどうやら「卍」単体では使わない。スマホに「マジ、マジ」を入力する際の誤変換が語源という説がある。だから元々は「そう、そう」とか「ほんと、ほんと」とか軽い肯定の意味だったのに、「卍」の破壊力と語感のノリのよさで、あらゆる文脈に登場し、「ヤバい」の地位を危うくしている。「ヤバい」がヤバいのである。



言い間違いや書き損じでたまたま生まれた言葉を面白いと思う感性はもちろん昔からあった。しかし以前はその面白さを共有する場もなかったし、紙媒体に発表されるまでにはタイムラグがありすぎて、目にする頃にはもはや熱が冷めてしまっていた。けれど今は、誤変換で生まれた面白い言葉をその瞬間に世界に発信できるのだ。SNSが言葉に及ぼす影響を軽んじられない時代になったことを実感する。



さらには、


「魔剤ンゴかーにばる」


この意味、おわかりだろうか?


・魔剤mazaimaziすなわち、サイモンとシモンの関係、マイケルとミシェルの関係。「魔剤」は「マジ」の意となる。

・「ンゴ」はネット民の方言で接尾語。特段意味はないが語感にねじれが付加される。

・「かーにばる」は祭り。~祭りということで、程度が甚だしいことを表現する。

なので、「魔剤ンゴかーにばる」は「マジか、すげーな、ほんっとすげーな。」の意となるのである。(発語の際は平板に発音するのがコツ)



「マジ、ヤバい」→「マジ、卍」→「魔剤ンゴかーにばる」



SNSを背景に、言葉の変化のサイクルは早くなり、旬が短くなっている。流行りの言葉を得意げに使うのも気恥ずかしいが、かたくなに否定するのもつまらない。人を貶めたり、悲しませたり…、結局は自分を傷つける、そんな言葉は絶対使いたくないが、機知に富み、みんなで笑えるような、そんな新しい言葉とは積極的にお付き合いしたい。言葉は人を幸せにする力をもっていると信じているから。大学時代の専攻は「国語学」。当時は面白くなかった音韻論をもっと勉強しとけばよかった…と思う今日この頃。



マジ卍(まんじ)ムカ着火ファイアーのうちの猫(ぬこ)ぽ尻尾ぶぉんぶぉん丸でカハゆす



f0371014_02304525.jpg

モンスターエナジー。
効果絶大の栄養ドリンク。
その効き目から「魔剤」と呼ばれる。
「魔剤ンゴ」の由来とも言われ、「すごい」の意味。
「魔剤」は掛詞的に使用されている。



上記一首の意味がわかったみなさんは以下のtwitter方言を解読してみて下さい。



ぽきたw魔剤ンゴ!?ありえん良さみが深い。

二郎からのセイクで優勝せえへん?そり!そりすぎてソリになったw

や、漏れのモタクと化したことのNASA。

そりでわ、無限に練りをしまつ。

ぽやしみ~。



わかったかな?(正解はググれ!)


[PR]
by minaminouozafk | 2018-01-09 05:00 | Comments(10)