2018年 01月 07日 ( 1 )

初詣 大西晶子

今年のお正月は、長女夫婦と1220日に退院してきた新生児の孫が一緒の、初めての三世代一緒のお正月だった。

初詣は宗像大社に行くのが一番良いのだけど、例年の車の渋滞を考えると敬遠してしまう。というわけで同じ宗像市内の八所宮(はっしょぐう)に4日になって出かけた。こちらは渋滞どころか、お宮のお世話をする方とほんの数人の参拝者のみ。

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                         拝殿から登って来た参道を見る


いつも通りの二礼二拝一礼のお参りで家内安全と平和を祈願した後、気になっていた狛犬を拝見する。
 宗像市の市報で今年の干支の犬にちなむ市内のいくつかの神社の狛犬の写真を見たのだけど、八所宮の狛犬は檻のようなものに入っていたのだ。

室町時代の作という木彫りの狛犬には盗難に遭い、中部地方で見つけられ八所宮に戻って来たという過去がある。


拝殿の前には石でできた比較的新しそうな狛犬も一対鎮座している。木の古い木彫りの狛犬はどこにあるのだろう。拝殿と本殿の横に回り見上げると、本殿の扉の両側に確かに檻のような金属のケースに入った狛犬が見える。中型犬くらいの大きさだ。


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よく戻って来られたね、と声に出さず話しかけてみる。もちろん返事はないが、なんだか笑っている様な顔に心が和む。


狛犬が盗まれているのを知った時の氏子さんたちの驚きと悲しみを想像した。このお宮では戦国時代に、氏子が生活を切り詰めて奉納した大切な鐘を朝鮮出兵の折の豊臣秀吉に持ち去られ、宮島の厳島神社に奉納されてしまったという出来事がある。(1959年に四百年ぶりに返還されたということだが、今はまたその鐘はの厳島神社にあるという。)


再び、今度は狛犬が盗まれたのだ。盗まれたのは数十年前らしいが、氏子さんたちの気持ちを考えると、住む土地全体に悲運が被ってくるような嫌な気持ちだったに違いない。
 本当にこの狛犬さん達が戻ってきてくれて良かった。それにしても、狛犬さんたちが檻に入らなくても良いような良い防犯の手立てがあれば良いのだけど。


この八所宮の八は祀っている神さまたちの数だ、また此処の神様たちは神武天皇の東征のおりには赤馬に乗り、皇軍を導いたという伝説もある。
それで赤馬→赤間(あかま)の地名が残っているのだとか。先月末の知津子さんの記事にあった美々津からの船出の東征と宗像の地が関係があることに驚いた。

 そんな八所宮の周辺に、冬の今はしんと静かな林が広がっている。

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      木より生れ数百年経しこまいぬの過去をかたらぬ阿吽の口もと
                                晶子






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by minaminouozafk | 2018-01-07 11:19 | Comments(7)