2018年 01月 06日 ( 1 )

年明けて  栗山由利

 平成三十年となり早六日。三が日も明けて仕事が始まると、一週間前のあの慌ただしさはなんだったのだろうという、いつもながらの生活が戻ってきた。そうは言っても、年末の29日あたりから始まる一連の狂想曲のような時間をこなさない事には、私にとっての新年はやって来ないのだ。夫と二人だけの正月だから、そこら辺でお節料理を予約して過ごしても良さそうなのだが、それが出来ないのが私の性分。四つ下の妹はフルタイムの仕事をしているということもあるが、私のようにカリカリしていなくて「出来しこ」(大分弁で出来ただけ)と言っている。そんなこんなで、自分の首を絞めつつ買い出し、掃除、お節の準備とこなしてやっと迎えた新年だった。


 そして明けて二日は恒例になった新年会で、今年も元気女子二人が訪ねてきてくれた。一人はこちらの大学を卒業して仕事をしている釜山出身の子で、そろそろ来日10年になる。あと一人は九大の大学院で学びながら、時々テレビのリポーターなどもしている中国の子だ。お土産に韓国コスメのフェイスパックと中国の青島ビールを持ってきてくれた。それに今年は息子も加わって、総勢五人での新年会となった。仕事のこと、勉強のこと、それぞれのお国の旧正月の話などで盛り上がりながらテーブルの上の料理をきれいにたいらげてくれた。お勧めは懇意にしている魚屋さんが吟味してくれる鰤の刺身で、あとは黒豆、ごまめ、金柑の甘露煮、がめ煮などなんのこともない料理なのだが、作り手としては本当に嬉しい。年末に頭と体をフル回転させて作った疲れも吹っ飛んで、次回は夏頃にはどうだろうなんて考えている。


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 生まれた国を出て、家族とも離れて勉強や仕事を続けることは決してたやすいことではないと思うが、彼女たちはいつもパワフルである。夫はなにかと相談にのっているようなので弱いところも少しは知っているかもしれないが、外国でしっかりと生活している様子に学ぶことは多い。それぞれに「わたしが日本に住む理由」があるのだ。


 中国で二年間学んだ息子は、今でも積極的に中国で開催される学会には参加する。彼らのような次世代を担う若者に国の間の壁を取り払うことを期待するのは、私たちの身勝手だろうか。それが出来なかった世代の人間の一人として、日本を知って好きになってくれる若者を増やす一助になればと思っている。


   新年に清しき風を運び来るをみな子二人外つ国に来て


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by minaminouozafk | 2018-01-06 11:16 | Comments(7)