2017年 12月 13日
「現代文」収載短歌Ⅳ 有川知津子
12月ももう13日。
このところ、大事な約束を忘れているような気がして、
左右をよく確認しながら横断歩道をわたる日々が続いている。
そんな中にあっても、ブログの担当曜日は忘れない(みたい)。
今日は、現代文の教科書(第一学習社)から「走る・歩く」の章をご紹介したい。
ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駈けて帰らん
寺山修司
暗道のわれの歩みにまつはれる蛍ありわれはいかなる河か
前登志夫
ずぶ濡れのラガー奔(はし)るを見おろせり未来にむけるものみな走る
塚本邦雄
そこだけが黄昏れていて一本の指が歩いてゆくではないか
山崎方代
!!!
なんと、「動詞」になったとたん女性歌人が見えない。
――ところで、
なぜか方代さんのことは、「方代さん」と呼んでしまう。
修司さん、登志夫さん、邦雄さんとはなかなか呼ばないものである。
われらみな球乗り中の道化者ときをりゼブラゾーンを駈けて
おととい、里から柊便りがとどいた。
今年もありがとう。
方代さんの手や指へ集約される歌には注目していました。
塚本邦雄の歌も含め今回は幸綱さん(あれ、さん呼び!)の好みが色濃い感じ。で、女性が弾かれた?
(左右を確認しない、ざるE子)