2017年 09月 21日
台風の日 鈴木千登世
カレンダーに9月17日は台風襲来の特異日とあった。
去年のメモにも9月20日に16号台風が鹿児島に上陸したとある。
17日は風も強く、雨はお昼前から夕方まで降り続いていた。
午後6時頃、ピークは過ぎたけれど風はまだ強く、雨も降っているのに、外が明るい。
西の空を見ると、雲が風に吹き散らされて青空が見える。
家のあたりはざあざあと降る雨、風もかなり強い。
そこに夕日が差していて、不思議な明るさ。この状態をどう受け止めていいのかとまどっていると、さらに東の空に虹。銀鼠の空に二重の虹が架かっていた。
西の空の雲は3種類。
青空の高い所にある刷毛で履いたような白い雲、手前はどんより厚く重い雲。そして、低い空を風に吹きながされて目の前を過ぎるちぎれ雲の列。
長く生きていろいろなものを見たように思っていたけれど、まだまだこの世界には不思議なことが多いようだ。気のせいかいつもより夕暮れが長く続いたような気がした。
(翌日のニュースに虹の写真が多く投稿されていました。この風景はあちこちで見られたようです。)
台風のふとも晴れたる茜空テンポ正しくちぎれ雲ゆく
ざあざあ!
高野さんが基調講演の時、大好きな野村清さんの
〈見てをれば悲しくなりぬ止むとなく雨はざあざあざあざあ降れり〉を挙げて下さって嬉しかったのに、また会えた~。E.