2017年 07月 12日
COCOON第8回批評会 有川知津子
7月9日(日)、「COCOON」第4号の批評会があった(通算8回目)。
九州北部上空、雲は壁のようだった。到着地の東京は晴れ。
日程は、いつものように、ランチ会(懇親会)のち批評会。
ランチ会のお店でも批評会会場でも、みなさん、九州の豪雨のことを心において声を
かけてくださる。被災地区に住む友人知人のことを思い、身に沁みてありがたかった。
業務連絡と手紙(第4号に評をくださった方からのお便り)の披露ののち、批評へ。
この日の司会は、大西淳子さん(前半)と小島なおさん(後半)。
1作品につき2~4名が評をし、その後、小島ゆかりさん、大松達知さんがまとめる。
この日話されたことの中から二つほど書いておこう。
①「助詞」。助詞が、不用意に省略されてはいないか(名詞が投げ出された形に
なってはいないか)、ということ。
②「短歌だからこそできる表現」。散文にも映像にもできない表現、短歌だから
こそ可能な表現が、どれくらい実現されているかという問題。
②のところで、小島ゆかりさんが引用された歌がある。
白球を追ふ少年がのめり込むつめたき空の果てに風鳴る 春日井建
引用歌をもう一つ。②とは別の文脈で、ゆかりさんは次の歌も引かれた。
指に塞(せ)くみぎはの水は夏さむく指のしがらみ越えゆくものを 宮英子
以上は私的な覚え書きである。
批評の時間はどれだけあっても足りなくて、実は、次回から時間割が変わる。
それについてはまた別の機会に。
以下、写真集~。
羽田空港にて(復路)
明日のあさ目覚める部屋へ戻るため保安検査場で裸足になりぬ
(*引用歌2首、歌集に当たれていません。間違いがありましたらご指摘ください)
英子夫人の作品〈ゑそらごと〉山西省を訪ねた折の作品ですね。とってもラフなファッションのゆかりさんなかなかお目にかかれません。
なにより、皆さんの若さが眩しいですね~。E.
こちらこそいつも有り難うございます。Cz.