2017年 04月 17日
花まつり 百留ななみ
4月8日いつもは始業式、入学式がおこなわれる。しかし、今年は土曜日なので子供たちの姿はない。通学路である長府商店街には浄土真宗、日蓮宗、浄土宗などの寺院が10近くならんでいる。
4月8日の花まつりにはそれぞれのお寺の前に、色とりどりの花でかざった花御堂の甘茶のなかに小さな生まれたばかりのお釈迦さまがいらっしゃる。お寺の檀家さんだろうか。みんな白い割烹着姿だ。
例年は小学生たち、入学式の親子で賑わっているが、今年は土曜日。割烹着のおばちゃんたちもちょっと手持ち無沙汰。買い物帰りの私にも頻りと声をかけていただく。
せっかくなので、お参りをしてお釈迦さまに小さな竹の柄杓で甘茶をかける。艶々の天を指差している誕生仏。天上天下唯我独尊。甘茶は産湯。その後、甘茶をいただき、飴のついた旗をお土産にどうぞと。今年は天気が変だから良い菜の花がなかったというお寺も。馬酔木の白も使われている。
ほんのちょっと歩くと次のお寺。同じようにお参りさせていただく。甘茶は本当に甘い。不思議。寺院によって味、温かさが微妙に違う。いただかなかったが、ぜんざいの接待をしていた寺院もある。清々しい気持ち。声をかけてくださるので調子にのってお参りしていたら旗が6本になっている。6体の誕生仏に甘茶をそそがせていただいたのだ。甘茶は全部のお寺でありがたく飲みお腹たぽたぽ。ごちそうさまでした。
御花堂だけではなく、大きな白い象が飾ってあるところも。象の背中には小さなお釈迦さまがいらっしゃる。
お釈迦さまのお母様は夢をみました。6本の牙を持つ白い象が身体のなかに入ってくる夢。
目が覚めたらお釈迦さまを身籠ってらしたということです。
いただいた旗には青い象に乗ったお釈迦さまの絵が描かれている。
クリスマスはキリスト降誕祭、同じく花まつりはお釈迦さまの御誕生をお祝いする行事。息子たちは小学生のころはいっぱい旗をいただき嬉しそうに帰ってきていた。なつかしい。土曜日ゆえの偶然。私も子供にもどり晴れやかな気持ちのよい時間を満喫しました。
生まるるはたいせつなことていねいに誕生仏に甘茶をそそぐ
ななみ
う~ん、日本人の奥ゆかしさでしょうか。ずっと地域で、守られると良いですね。E