2017年 03月 20日
赤女ざんまい 百留ななみ
硬直する前のまだ柔らかい魚を魚屋さんはビタと言う。今日の鯛はビタやけえ刺し身にええよ。と勧められる。本当に新鮮な魚は美しい。アマダイは薄いブルーのシャドーが入って艶々。ムツつまりノドグロもきれいで安い。連子鯛もピッカピカ。赤い魚を古くは赤女といったらしい。今日は赤女がいっぱい。甘鯛をあんかけにしよう。ねっとりとしたやさしい身は絶品。3枚に卸してもらって、あらは味噌汁に。
長府での暮らしももうすぐ30年。食べること大好きな我が家の味方は、中浜市場だ。魚屋が多いが八百屋、惣菜屋、乾物屋、肉屋などがある。
イサキ1匹買ったら半身は刺身用に、半身は塩焼き用、あらは味噌汁用と捌いて、ペーパータオルで包んで氷をたっぷり詰めてくれる。
ノドグロも背開きにして塩をしてくれるので冷蔵庫でちょっと寝かせて生干しがおいしい。
大きな鰆はまず刺し身、塩焼き、翌日しゃぶしゃぶ、フライ、とってもおいしい。
まるまる太った鰯は丸のまま塩焼きに。刺し身もおいしい。
3月は子持ちイカ、子持ちカレイと子持ちも美味しい。
そういえばこの冬ナマコを買っていない。というか魚屋で見ていない。
金太郎やエソなどの小魚もきれいに背開きにして骨も除いてあるからそのままフライやピカタに。
今はアサリもおいしい。長崎の小長井産はぷっくりして今年すでに5回目。
生ワカメもたっぷり買ってさっとボイルして小分けして冷凍。酢の物やお味噌汁に便利。
それぞれの店に顧客はいるが、年ごとに市場の人通りは少なくなっている。長府の友人でも中浜市場で買う人はほとんどいない。こんなに近所で手頃に買えるのに。それぞれの店も後継者不足。魚の種類も量もだんだん少なくなっている。専業主婦は希少だし、週末にまとめ買いが多いのかしら。
我が家のメニューはまず魚次第。魚屋さんを覗いて、おすすめがない時は肉メニューに。そのあと八百屋さんへ、最後にスーパーの日乗。
甘鯛の野菜あんかけ、子持ちイカ、セリの胡麻和え、あらの味噌汁
ななみ
長府では下関では無く、仙崎の魚が来るのですか。種類が本当に多いですね。
宗像にも漁港があるのに、近くの魚屋であら、のどぐろなんてほとんど見たことがありません。貴重な市場、いつまでも続くといいですね。A
のどぐろは、関東のものと思っていました。美味しい情報をありがとう。
なにより茎ワカメ食べた~い。E.