2017年 03月 18日
グーチョキパー 栗山由利
以前、インディアカをしていた頃はチーム分けの時にじゃんけんをしていたが、最近はじゃんけんというものをしていないと思った。思えば、公平に分けたはずのケーキ選び、肝試しの順番、お使いに行く人決めなどの際に、じゃんけんが登場したことに異議を唱える者はいないはずである。すごい!じゃんけんという決定方法はパーフェクトだ!
今までじゃんけんは何かを決める公平な手段という認識だったのだが、この頃もうひとつの役目があることに気づかされた。それは幼い子を遊ばせる素晴らしいおもちゃになるということである。覚えている方も多いと思うが「グーチョキパーで、グーチョキパーでなにがーできるー……」という歌遊びである。右手と左手のグーチョキパーの組み合わせでいろんなものを作り出す。パーとパーでちょうちょ、パーとグーでヘリコプター、パーとチョキははさみ、グーとグーで雪だるま、グーとチョキでかたつむり、チョキとチョキはカニさんといった具合である。もちろん、それぞれのママのオリジナルも有りだそうだ。
目の前でママの手がカニさんになり、ヘリコプターになり、ちょうちょになる。時間も場所も選ばず、他人から見ても微笑ましい情景だ。
四角四面で隙のないやつと思っていたじゃんけんだったが、なんだ、おまえ結構優しいじゃないかとちょっと認識が変わった。
母の手のうごきをまねて小さき手がてふてふになる春の風よぶ 由利
子育てしてないので、歌遊び知りませんでした。
今月の高野さんの作品にも〈古希すぎしころに知りたりじゃんけんの勝ちより負けにひそむ喜び〉がありましたね。奇遇!E.
Cs
最後にじゃんけんをしたのは、ワインボトルの最後の一杯をどちらが飲むかを夫と賭けてだったような、トホホなAでした。