2016年 12月 18日
松浦佐用姫 大西晶子
新羅に出征する大伴狭手彦を見送り,領巾を振ったという鏡山
(286m)があります。
松浦佐用姫の伝説は、万葉集ができた頃には既に広まっていた話のようで、大伴旅人、山上憶良の歌などで知られていますが、佐用姫は恋人の狭手彦が乗る船が出航すると鏡山にかけのぼり
領巾を振りました。
鏡山から見た唐津湾。
でもそれだけでは我慢できず、呼子まで船を追いかけ、着いた時には狭手彦をのせた船が出た後だったので七日七晩泣き、ついに
石になってしまったという悲恋の物語です。
佐用姫の行動力と感情の大きさには驚ろかされますが、
そんなにも人を思えるって良いなぁと、すこし羨ましくもあり…。
山上憶良の歌碑
また、唐津には〈五足の靴〉の面々も来ていて、山上の鏡山神社に与謝野鉄幹,平野万里の歌碑もありました。
波に聞く松かぜに聞く遠妻やけだし筑紫のわが旅を泣く
今は海外からの観光客がおおぜい鏡山に来るようで、
観光案内所やトイレの案内板は、十か国で書かれています。
現代に生きていたら佐用姫は狭手彦を追って世界の果てまででも行ったこと
でしょう。
狭手彦は知りしや別れかなしみて石になりたる佐用姫がこと
大西晶子時間的にそれは無理にしても自前のひれを振りに行きたいですね~。E.
鏡山のふもとから山頂までたしか4.6キロと案内板にありましたから、虹ノ松原からは6~7キロあるのでは? A