2016年 08月 17日
島の盆
有川知津子
灯籠を明かしに島に帰っていた。と言っても、体力仕事は弟の担当。
島のお盆はお墓で灯籠を明かし、花火をする。花火をしながらいろいろ話す。
灯籠は古い方がいい。新しい灯籠が明かされる家は、新しい仏さまがいるしるし。
二年前までわが家の灯籠はボロボロだった。
あららまあ新聞はまだとどきをり祖母の読みける長崎しんぶん
七七忌までは、百か日までは、一周忌までは、と日延べされてきた祖母の新聞の解約。
お盆の14日と15日は、わたしが仏前に運んだ。15日のお昼には「コスモス」(母の分)も届いた。
わたしの分は、博多に届いているだろう。祖母の「コスモス」はもう届かない。
さっそく母はお経のかわりに読んでいた。
祖母に会えなくなったり、美加さんに会えなくなったり、世の中には不思議なことがたくさんある。
画像は、うちから600歩ほどのところにある砂浜。甥っ子が泳いでいる。満ち潮。
そして、ご実家からすぐが満ち潮でもあんなに広々とした浜辺なんて、
なんともうらやましい。夜空も美しいでしょうね。E.